ベトナムってどうなん?

ベトナム人と家庭を築きながらベトナムを考える

ベトナム人女性の座り方

f:id:dtbh:20200218193444j:plain

ベトナムは今でさえ食卓テーブルを使って食事をとることが一般的になってきていますが、今でも地べたに座ってご飯を食べるスタイルをとっている家庭も多いです。それに親族や友人など大勢を招いて家で食事する機会も多いので、全員が座れるほどの食卓椅子がある家庭は滅多にありません。なのでそういう場合は床にゴザを敷いて全員で料理を囲むというスタイルになります。

 

で、今日の本題は床に座るときのベトナム人女性の座り方について。

f:id:dtbh:20200218193314j:plain

ベトナムでは日本のようにあまり親しくない人がいる前や改まった場でも正座をするという文化がありません。基本的には胡坐をかくことに対して悪い印象はありませんし、中年以降の女性であれば片足を立てて座る姿勢で飯を食らう人も多いです。(上の写真みたいな感じ)

 

この片足を立てて座るスタイルですが、椅子に座っているときもその座り方をする人もいます。日本人的な目線で行くと「行儀が悪い」典型的な座り方になりますが、こちらでは田舎やおばさんを筆頭によく見られるスタイルです。そして何故か女性に多い。

 

私が結婚する前、今の嫁と日本へ帰ったときに近所で親しくしている家に挨拶に行く機会がありました。私はそのとき別件で顔を出すことができず、母と嫁で出向いて家の中に上がったときのこと。通された和室で待っている間、嫁は胡坐をかこうとしたので、母が慌てて座り方を改めさせたそうな。。。

 

その話を聞いたときは、「そりゃそうなるわな。」と思ったものです。事前に教えてなかった私が悪い。まあ外国人なので、それで顰蹙を買うことはなかったんですが、嫁にとって外部の日本人と接するときの最初の洗礼を受ける形となりました。こういうときに「これだから外国人は・・・」みたいに思う親族がいると国際結婚は大変なのかと思います。

 

この前も嫁の親族の法事に出向いたとき、ゴザに座ってお経を聞く機会がありましたが私は正座、他は全員胡坐。日本の法事だと「おいおい。。。」となるような光景です。おばさんから「もっと楽に座っていいのよ。」と言われました。

 

しかし改めてですが、正座の佇まいは綺麗なものです。

 

国際結婚で相手の母国語を話す場合

f:id:dtbh:20200626163751j:plain

今回はちょっと趣向を変えて国際結婚の言語問題について。自分の実生活を交えて記載します。うちは夫婦での言語はベトナム語です。もし国際結婚で配偶者が日本語を話す場合はそのまま置き換えて考えてもらえればと思います。

 

・感覚を説明する困難さ

外国語で意思疎通を図る場合、その人の外国語能力にも依りますが細かいニュアンスを伝えきるのは至難の業です。特に感覚的な部分は同じ日本人同士であれば「言わずもがな」で片付きますが、外国人相手となるとそうはいきません。そこを相手に100%理解させられない葛藤は常にありますし、骨を折ります。

 

・無意識に使ってるエネルギー

どれだけ流暢に喋ったとしても、外国語である限り日本語よりエネルギーが要ります。通常より集中力を費やしますし、発話でも通常より頭を使います。平常時であれば意識するものでもないですが、疲れているときや余裕がないときなどはベトナム語で話すのが面倒くさいと感じることがあります。体調不良時や怒っているときなどは相手の言語を使うのがマジでだるい、そんな感じです。

 

・生活環境が外国語の場合

常に外国語を使う環境に身を置いていても数年で母国語を上回ることはありませんし、ただその国に居てるだけで、その国の言葉が分かるようになれば誰も苦労はしないわけです。ある程度外国語に対する耐性は養われるかもしれませんが、一定のストレスに継続的にさらされているともいえます。

 

・人との関り

言語が分かることと話をしたいということは全く別の話なわけで、特に関心もない人と会話をしたいとは思いません。初対面の場合同じような質問を少なくとも100回以上はされてきてますので、これもいい加減どうでもいいような人相手だと面倒くさいです。ブルガリア人の女性が日本でいつもヨーグルトのことを聞かれてうんざりすると言ってましたが、何となく分かります。

 

こんな感じでしょうか。日越夫婦であればベトナム人側が日本語を話しているケースが多いと思いますが、ベトナム人でも日本で生活しながら相手の母国語を話して日々過ごすのに疲れることがあるものです。そこに対してちょっとした気遣いや配慮があるだけでもありがたいと思います。

 

 

韓越夫婦の離婚について感じること

f:id:dtbh:20200917115944j:plain
先日韓国人とベトナム人夫婦の離婚問題に関する記事が出ていました。日本語ですので以下にリンクを貼っておきます。

www.viet-jo.com

ざっと概要だけ話しますと、「①ここ10年で結婚した韓越夫婦は約10万組、生まれた子どもは8万人弱。②そのうち離婚した夫婦は約20%。③韓国に住んでいたが離婚した多くの人は子どもと一緒にベトナムへ帰国。④しかし韓国国籍を持つ子どもの多くが不法滞在となっている。」というもの。この概要に関して順番に私見を書いていきます。

 

①10年で10万組

現在ベトナムにいる韓国人の数がおよそ20万人、これは日本人の10倍の数です。人数に比例してコリアンタウンの規模も大きくなりますから、ベトナム人にとっては一番馴染みのある外国人ともいえるかと思います。そんな中で夫婦になる人も当然いますが、10万組の割合を考えると、ベトナム在住者ではなく韓国本国からベトナム人嫁を貰うという割合のほうが多いのかと。日本人とベトナム人の国際結婚も増えてきてはいますが、まだまだ統計上は「その他外国人」に纏められる分類です。

 

②約20%が離婚

それほど驚く数字ではありません。一般的に言われている日本人の国際結婚の離婚率より低いぐらいですので寧ろ頑張っているほうでは?てか日本人同士の離婚率よりも低い。

 

③離婚したら子どもと一緒に帰国

大体離婚したら子どもは母親が面倒をみることが多いのは日本も同じでしょうか。離婚理由にも依りますが、子どもを連れて実家帰りというパターンが一番多いのかと思います。

 

④子どもが不法滞在となっている

これが一番の問題。そもそも韓国では二重国籍ができないのか?それとも韓国に住むからベトナム国籍は必要ないだろうと考えているようなら韓国人夫が配慮不足なのとベトナム人嫁が馬鹿。記事ではベトナム国内で出生届も出していないから学校にも行けず、医療保険の加入もできないようです。

f:id:dtbh:20200917120002j:plain

こういう環境からいきなり外国に嫁ぐとなると価値観が異なるのは当然

記事では帰国後のベトナム人女性がどのような職業に従事しているかの統計も書かれています。上から順に「工場労働者:37.1%、無職:28.8%、無回答:27.1%、農業:7%」となっています。(無回答の数がやたら多いのが気になります)

こういったところからも多くの人が田舎から嫁いできたのだろうというのは想像つきます。しかし出産後、帰国後の子どもの処遇を見ますと、そこまで考えが回らない人が多いということでしょうか。

 

実際に色々なベトナム人の層と接している人は分かると思いますが、ベトナム人は人によって「都会的な人と田舎臭い人、頭がいい人と悪い人、モラルのある人とない人」などの差が半端ないです。日本のそれとは比べ物にならないほどの差があります。細かい説明は省きますが、ベトナム人と国際結婚をする場合、この部分をどこまで見極めるかというのも重要になります。これは女性に限らず男性にも言えることです。

 

愛があれば乗り切れるとよく言いますが、実際一緒に生活するとなるとある程度自分と同じ水準の感覚を持っている人でないと破綻するのは日本人同士も言えることですから。

 

コロナの発生源が日本だったら?

東京の感染者数が日々情報としてベトナムに入ってきます。現地在住の日本人や日本と関係のあるビジネスをするベトナム人にとっては気になる数値です。最近は少し数が穏やかになってきていますので、若干の希望が芽生えつつありますが、日本の気温が下がったときにどうなるのか?これはまだ誰も分かりません。頼むぞ日本!といった感じです。

 

コロナの経済被害について中国に責任を取らせようと怒っているトランプ大統領。気持ちは分かりますが現実的にはできないでしょうね。でもトランプおじさんのこういった姿勢は苦境に立たされているアメリカ国民からは支持を得そうなのものですから、パフォーマンスとしては意味があるようにも思います。そもそも怒りのぶつけ先を見つけたいという心理も働いているのかと。

f:id:dtbh:20200908113334p:plain

どうでもいいことですが今回のコロナの発生源が日本だった場合、どうなるのかを想像してみました。発生の時期はオリンピックを控えていましたので、始めから世界に発信していたか、或いは秘密裏に収めようと目論むのか、どうなのでしょう?いずれにしても現在のように蔓延してしまった場合、以下のようなことが気になります。

 

①政府から世界に向けて謝罪するか?

言葉上でも謝罪のない中国は顰蹙を買っていますが、そもそも世界的に「どうせ中国は非を認めないだろ」という共通認識がありますので、ある意味諦めで見られているようなふしがあります。一方日本の場合はどうなのか?言葉上での謝罪はするように思えます。「今回の蔓延に関して非常に一刻も早く世界の感染が収まるよう、国としてできることを全力で~~~~」みたいな感じかな。発言に行動が伴うかは置いといて。。。

 

②他国へ補償するか?

自分の国の人に対しての補償もあっぷあっぷなのに、世界に補償するとは考えにくい。特定の国に対してのみならともかく、全世界となると間違いなく無理かと。仮に補償したら莫大な金がかかるので、その金はどこから来るのか?でもって国民からも政府批判が相次ぎ、あっという間に自民党の終焉。なんてことも考えられます。

 

③お隣さんからの非難

どこの国とは言いませんが東京オリンピックでも放射能がウンタラ言ってくるわけですから、コロナの発生源が日本なんていうことになれば、ここぞとばかりに非難してくるでしょうねぇ。。。自分の国に対してだけではなく、「日本は世界に謝罪と補償をすべきだ!」なんて演説を世界に向けてしまくるんじゃないでしょうか?こういった活動は得意ですからね。そのとき日本はただ黙って聞くしかないのでしょうか。

 

④日本人の感覚は?

コロナの発生源が中国と知っても、「まあ中国だしな」みたいに考えを持っていける人が多いと思います。しかし日本となるとこういった事態に免疫が無い人も多いでしょうし、中国のように情報統制もできないでしょうから、マスコミも好き勝手書きまくるでしょう。そうなると日本人の国に対する不信感は一層強まるかもしれませんね。

 

あくまで仮定の想像ですが、今回の件の火種ではなくて良かったかと思います。

 

 

ソフィテルメトロポールハノイも大変なんだろう

海外からの渡航が制限されているので外国人観光客をメインに切り盛りしてきた観光地は大打撃を受けており、ハノイでも外国人観光客をメイン客とした旧市街の店やホテルなどは経営がかなり苦しい状況です。ホテルなども値下げするなどして何とか客を呼び込もうとしていますが、如何せん母数自体が少ないので苦しいところ。

 

そんな中で気晴らしの意味もあり、ソフィテルメトロポールハノイに宿泊してきました。定期的にハノイの5つ星ホテル巡りをしていますが、このホテルは通常の宿泊料が他と比べて高いので後回しにしていました。しかし今回宿泊料が半額ぐらいになっていたので行ってみることに。

f:id:dtbh:20200907135031j:plain

100年ぐらい前からある老舗ホテルということで内装などは旧フランス植民地時代の名残がそこかしこに見られます。一方で古臭いという印象がないのは流石といったところです。歴史あるホテルということで館内の案内ツアーが従業員主導で開催されています。ホテル内に防空壕があるとは驚きです。

一方施設そのものに年季が入っていますので、最新鋭の設備や広々とした空間を求めるような方はあまりお勧めできないかもしれませんね。

 

こんなご時世なので客層は私のような現地在住の外国人が3割ほどであとの7割はベトナム人でした。恐らく平時のメトロポールであればほとんどが外国人なんでしょう。白人の客も数組ぐらいしか見なかったと思います。

f:id:dtbh:20200907135515j:plain

食事はコロナの影響か、ビュッフェではなくオーダー制でした。朝食や夜のラウンジも同様で、メニューにあるものを無制限に頼むことはできるのですが、やはり注文から持ってくるまで時間がかかる点と、色々な料理を少しずつ盛り付ける楽しみがないというところが残念でした。ピークの時間帯は慌ただしく従業員が注文取りや料理を運ぶのに動き回るという、あまり5つ星ホテルのレストランでは見られない光景です。

 

とりあえず従業員の接客や館内の設備などに不満はなく、値段も通常よりかなり安く泊まれたのでOKといった感じです。2歳の娘専用のバス用品をサービスで用意してくれたのは今までで初めてのサービスでした。

 

ベトナムにおける漫画の立ち位置

f:id:dtbh:20200428114358j:plain

ベトナムにも漫画はあります。ベトナム人が書いた漫画もありますが、多くの人に認識されているのはやはり日本の漫画。ドラえもんやワンピース、ドラゴンボールやコナン辺りはどこの本屋にも置かれているメジャーな作品です。こういった作品に触れたのをきっかけに日本に興味を持ち、日本語を学ぶ人は世界にたくさんいますのでサブカルチャーも侮れません。

 

ところでベトナムの漫画の位置づけはまだまだ「子どもが読むもの」です。私も30半ばの年齢になりますが、この世代で漫画を読むベトナム人はあまりいませんし、どちらかというと「いい年した大人が漫画なんて読んで。。。」という見られ方をされることもあります。そのあたりは昔の日本も似たようなものでしょうか。

 

子どもの頃から漫画に触れている世代が大人になって今も読んでいる、それがベトナムでは大体30歳手前ぐらいでしょうか。後10年、20年経つと社会全体の漫画読者人口もかなり増えているかもしれません。

 

しかし漫画自体が上で書いたように「子どもが読むもの」扱いなので、大人向けの漫画は基本ありません。どういった作品が大人向けかというと定義が難しいのですが、ビッグコミックに連載されるような作品としておきます(ゴルゴ13が私の愛読書という事情から)。しかしベトナムはポルノ御法度なんで濡れ場シーンがある作品は恐らくアウトでしょう。

 

またベトナムで読まれている漫画は基本的にコメディ要素の高いものが多いので、あまりリアリティのある作品は好まれないのかなという気もします。何となくファンタジー要素のある漫画のほうがウケるのかなと。

 

 

因みにこちらの本屋は漫画にビニールカバーがされていませんので、本棚の前にはいつも立ち読みをしている子どもたちで賑わっています。

 

安倍総理辞任に関するベトナムでの取り扱い

f:id:dtbh:20200831123913j:plain

健康問題が囁かれていた中で突如辞任を発表した安倍総理。辞任に関するニュースはその日のベトナムでも報道されていました。しかし辞任に至る経緯などの詳細に触れることはなく、ベトナム人の間ではとりあえず辞めたことは知っている程度の感じです。ちょっと掘り下げても「健康上の理由で」と付け加えられている程度でしょうか。

 

ベトナムの政治体制と日本の政治体制は全く異なるので、ベトナム人に限られた時間の中で詳細を伝えるにも限界があるようにも思えます。実際私が嫁に日本の政治に対して説明するのも苦労がありまして、根本的な概念が異なっているのでそこから説明する必要があります。

(具体的には「与野党って何?」とか「何で野党なんているの?」などなど)

 

安倍政権や自民党のやり方に反感を持っている人はそれなりにいると思いますが、とりあえず「お疲れさまでした」すら思わない人が結構いるようです。私は記者会見を直接見てはいませんが、記者の質問や態度などを含めて辛坊治郎さんがラジオで苦言を呈していました。昨今のマスコミの姿勢を見ていると何となく想像ができます。日頃拝読しているブログ主の方も私が思っているようなことをブログで書かれていました。

 

tuaki.hatenablog.com

 

SNS上のコメントなどは人間性がよく出ます。政治批判は自由ですが品性が決して良いとは言えないコメントを見ると、常に批判の矛先を誰かに向けて生きているのかなぁと感じられます。次の総理大臣が誰になるかよりも、こういう連中がいる限り似たような政治が今後も続くんだろうなと勝手に思っています。

 

しかし総理大臣に対するリスペクトみたいなものはもう少しあってもいいのでは?と思うこの頃。私は安倍総理も自民党も取り立てて支持しているという立場ではないですが、そこまでボロカスに言うか?と思うことが多々あります。

総理が暫く休みを取らず働いていたことについて、麻生大臣が記者に対し

「あんた140日連続で働いたことがあるのか?」

と発言して炎上したみたいです。そこである女性がツイッターで

 

「それなら主婦は365日休みないんですけど」

 

とコメントしたそうな。主婦業を馬鹿にする気は毛頭ないですが、一国の総理大臣が主婦と同列で語られたら世話ねぇなと思ったものです。

 

 

ベトナムの食べ残し文化について

f:id:dtbh:20200825124720j:plain

習近平が中国人に対して過度な食べ残しを辞めさせるべく、SNSで大食いなど食の浪費に関する投稿を削除させているそうな。大食いがその食の浪費に当てはまるかはともかく、食べ物を粗末にしないよう啓発するのはいいことかと思います。中国では人をもてなす際に食べきれないほどの量を注文する食べ残し文化があるのは知る人ぞ知るところ。

 

ベトナムでも似たような傾向がありまして、やっぱり人に依っては食べきれない量の食事でもてなす文化があります。しかし最近の若者は食べきれない量を注文するのは「もったいない」という気持ちが働き、基本的には食べきれる量だけ注文するのが多数派になっています。ただこの「もったいない」ですが、食べ物の浪費でもったいないというより、単にお金がもったいないという気持ちのほうが強いんだと思います。

因みにベトナムのレストランでは食べきれないときに、残った料理のテイクアウトができる店も多いです。店も持ち帰り用の入れ物を準備していますので、残った場合は各自持ち帰って家で食べるという人も多いです。

 

中国やベトナムの食べ残し文化からすると日本の残さない文化は称賛されるものだとニュースで紹介されていました。しかし食の浪費という観点の話をすると、日本は食料廃棄量が世界トップクラスであるという矛盾があります。つまり食卓に並ぶ目の前のものは残さず消費されていますが、食卓に並ぶ以前のものは大量に廃棄されているということです。

 

食品として売り出すための安全基準が日本は厳しく、他国であれば食べられている物でも日本では廃棄されているという事実があります。同じように他国であれば問題ないと考える質の食材でも日本人なら食べたくないと思う質の食材もあるでしょう。

 

世界の食料がまんべんなく行き渡れば飢える人はいないと言われているみたいですが、色々と考えさせられます。

ベトナムって選挙あるの?

f:id:dtbh:20200520133734j:plain

一党独裁の共産圏ベトナム。政治家の決定も自分たちで勝手に決めるのかと思いきや、ベトナムにも選挙はあります。投票権は18歳からで、一応国民の意思を反映している選挙活動です。今日はベトナムの選挙について書きますが、あんまりストレートな書き方はできないので各自ご想像ください。

 

・選挙運動、事前調査、出口調査などはない

選挙の時期になっても立候補している人が街頭演説などをすることはありません。色々な事情がありますが、個人的にはやったところでどこまで民衆が立ち止まって耳を傾けるのか疑問。またマスコミ主導でどの候補者が優勢かなんて報道もありません。

 

・投票率はほぼ100%

この時点で「そんなアホな」です。私の周りで選挙に行ったことがないと言っているベトナム人はたくさんいます。私の嫁もそうです。ではこの投票率が嘘かというとそれも少し違います。一応本人のみが投票できるということになっていますが、家族や身内が代理で投票するということは普通にあるそうですが、代理と言っても身分証を提示させるということはありません。また各地域の投票率は管轄の役所にとって国からの評価に関わるそうで、とにかく投票率を限りなく上げることに尽力するとのこと。なので投票率を増加させるため、水面下で色々なことがあるのでしょう。

 

・国民一人一人が真面目に投票したらどうなる?

そもそも上のような感じですので、いざ全員が真面目に投票となっても誰がいいかの判断ができない人がほとんどだと思います。そこは日本人に当てはめても同じことが言えると思います。

 

一党独裁と聞くと人民に政治家を選ぶ権利はないと思われがちですが、そういう意味では一応民主的に選ばれている?と言えるのかもしれません。

 

国民全員が投票するのが必ずしも良いことではないと考えるのは私だけでしょうか?本当に優秀な政治家を選べる判断力をもっている人が世の中どれだけいるのか疑問ですし、それなりに知識のある人が代表でやってもいいような。。。政治家も票集めのために誰でも分かるような、目の前に人参ぶら下げる政策に走りやすくなりますしね。

 

25年ぐらい前に大阪でそれこそ人気と知名度で当選したような知事がいましたが、政治的能力の無さやセクハラなどで追いやられてました。当時私は小学生でしたが当選が確定した時に祖父がテレビの前で呆れていたのを覚えています。あれなど正に典型的な例かと思います。

そーいえば数年前には隣の県で号泣してた市長もいましたっけ?

 

 

ベトナム人AV女優???

内容的に男性向けですが、特にエロくはないです。女性が読む場合は「そういう世界もあるのね」ぐらいに思ってもらえればと思います。

f:id:dtbh:20200820121308j:plain

世界にはポルノ動画が発展している国もあればご法度な国もあります。日本はアジアの中でもポルノ大国であることは知られている話で、周辺のアジア諸国では日本のポルノのお世話になっている男性も多いことでしょう。日本の様々なジャンルのポルノについて驚くアジア人男性もたくさんいます。

 

アダルト動画のシチュエーションは定番のものから時勢を反映しているようなものまでありまして、最近では日本に来るアジア人労働者や留学生をテーマにしたポルノもあるみたいです。日本にいるアジア系外国人と言えば一昔前は中国や韓国でしたが、今はベトナム人が多いということで、ベトナム人留学生が出演しているアダルト動画がありました。

 

私はそれを見たときに、

「ベトナム人の女がポルノに出演するか?」

と思いましたが、紹介用の視聴動画があったので見てみることに。動画の始めにベトナム語で自己紹介をしていましたが、聞いてすぐに「ベトナム人ではない」と分かりました。ベトナム語の発音が下手すぎます。ベトナム語を知らない外国人に無理やり読ませたようなもので、少しベトナム語が分かる人が聞けば即バレです。

 

まあ日常でベトナム人と接するもベトナム語が一切分からない人は騙されるんだろうなと思いつつ、そもそもこの女はどこの国の女なんだ?という疑問だけが残ります。基本的にアジア諸国の人はポルノに嫌悪感を抱く人も多いので、出演してもらうのは容易ではありません。まして留学生などの層であれば尚更かと思います。

そういった事情から日本人女優がアジアの外国人を演じている作品も多々あると聞きます。過去に香取慎吾がベトナム人を演じていたドラマ(因みに菅野美穂は中国人)がありましたが、それと似たような感じ?と言ったら怒られますかね。

 

平日に結婚式を挙げるベトナム人

 f:id:dtbh:20200511112745j:plain

ベトナムでは自宅で結婚式を挙げることが多いです。なので地方出身者の知り合いに結婚式に招待されたら新郎新婦の田舎まで足を運ぶことになります。しかし地方の結婚式で多いのは、平日に式を挙げるということ。会社を休んで地方まで足を運ぶのは中々骨が折れるので何とかならんかと思いつつ、今日はその点について解説します。

 

①何より日取りが大切

ベトナムにも日本でいう「大安」や「仏滅」に当たる日があります。ベトナムではこの「大安」に当たる日に式を挙げるこだわりが強い人が見られます。自宅で式を挙げるので、縁起がいい日だから値段が高いなども気にする必要はありません。どちらかと言うと式を挙げる本人たちより親など年長者の意向が強いような気もしますが、その日が平日であったとしてもお構いなしです。

 

②地方での平日とは

地方では会社勤めをしている人が少ないので仮に平日に式を挙げたとしても、参加するのにそれほど難儀しません。自営業であれば自分で調整ができますし、農業なども同じです。また雇われの身分であっても、そもそも社会全体がそうなので、平日に身内や友人の結婚式で休むということにも抵抗がありません。

 

③地方から都会に出てきている人の場合

一方ハノイやホーチミンのような都会に出てきている人の場合、式を挙げるにしても会社の人を平日に田舎まで呼ぶのには抵抗があります。なのでそこは意図的に式を週末に挙げる人も最近は目立ちます。そこは「仏滅」でなければOKというようなノリで、親御さんも事情を酌んでくれているのでしょう。

 

今後は自宅での式ではなく、レストランやウエディング会場での式も増えていくだろうと言われています。一方でやはり自宅で式を挙げるのが一番と考えている人も大勢います。私も両方参加したことがありますが、自宅での式はいい意味で形式ばらず緩いので気楽です。特に参加する側からすれば、いつ来ていつ帰ってもいいわけですから。

 

余談ですが自宅で式を挙げる場合はたいていその地方の地酒が用意されていますので、私のような左党にはそれが楽しみの一つだったりもします。地酒を飲める外国人ってだけでやたら歓迎されますしね。

 

駐在員と結婚したベトナム人が受ける日本でのギャップ

f:id:dtbh:20200610174128j:plain

独身の駐在員がベトナムに赴任して、そのまま現地の女と結婚。珍しくない話です。会社としてはプライベートの管理はできませんので、「まあ会社に迷惑かからないようにやってね。」といったスタンスでしょうか。駐在員がベトナム人と現地で結婚した場合、今後の進路として以下の場合が見られます。

 

①そのままベトナムに駐在(中小企業に多い)

②他の国に異動(日本含む)

③ベトナムから離れることができない事情から異動のタイミングで現地で転職

 

①は任期が特にない駐在員などは会社にとって、「これで気兼ねなくずっとベトナムに居させられるな」と思われるかもしれません。本人や奥さんがそれを望んでいるのであればWinWinです。②は駐在員と結婚する以上は宿命ですが、日本以外に赴任となると若干揉める可能性有り。ベトナムでは基本単身赴任という選択はないのでどこの国でもついてくることが前提になりますが、やっぱり行きたくない国に当たると胸中穏やかではないでしょう。③は中々度胸があると言いますか、多分現職に対して不満とかそれほど未練もないような人が選ぶ道なのかなと思っています。

 

さて、②で日本に帰任するパターンについて少しお話します。ベトナム駐在中にベトナム人と結婚した場合、基本的には結婚後も駐在員待遇のまま生活できますので、奥さんもそれなりの高級サービスアパートメントに暮らしながら、贅沢な暮らしができます。生まれが富裕層の女性ではない限り一気にセレブの階段を上がりますので、人によってはその優雅な暮らしをSNSに上げて周囲に自慢なんてこともあるでしょう。

 

こんな生活が日常になっていざ日本へ帰任となったとき、以下のようなギャップに直面して愚痴をこぼす女性を見ることがあります。

               f:id:dtbh:20200610173959j:plain

・贅沢どころか節約しないと生活がキツイ

海外赴任中の手当が無くなり、住居も全部自分で用意する必要があるので家賃は自腹になります。しかし駐在中に住んでいるようなところを借りると家計は火の車。さらに生活費や教育費なども想像以上にかかり、今まで会社負担だった一時帰国費用も日本へ帰任となるとベトナムへの帰省費用は自腹。ベトナムにいたときは移動はタクシーでも全然金に困らないが日本ではタクシーなんて高くて乗れない。などなど。。。

 

駐在員待遇が何たるか、日本へ帰任するとどんな感じの金銭感覚で生活しないといけないかを事前にきちんと説明していない日本人が悪いと思いますが、ここをどういう風に割り切れるか奥さんの器量が試されるとも言えます。金銭ありきの結婚ですと破綻の可能性が高くなります。

 

私の知り合いでベトナムへのホームシックが酷くて何回も帰国したがり、そのまま離婚することになってしまった人がいます。パートナーが異国での適応力がありそうかはベトナムで出会ってそのまま結婚したケースでは案外見落としがちですが、これも国際結婚をする上で大切な部分だと思います。

 

久しぶりにベトナム国内感染者が出たことについて

ちょうど先週ぐらいからベトナム国内で3か月ぶりぐらい?に国内感染者が出たということで緊張が走っています。当初ダナン市で発覚しましたが言っている間にハノイ、ホーチミン、その他地方で陽性が確認されて、また警戒態勢に逆戻りと言った感じです。これまで死者がゼロで来ていましたが、ポツポツと死者が出始めているところが残念なところ。

 

感染経路は中国から陸路で密入国してきた中国人集団という見方になっています。しっかりウイルスを持ち込んでくる辺り流石です。タクシードライバーの中には中国人と分かれば乗車拒否するのもいるようですが、現地にはコロナ前からずっとベトナムから外に出ていない中国人もいるでしょうからいい迷惑ですね。

f:id:dtbh:20200805112148j:plain

そう考えると今も日本から定期便でビジネス関係者が入国していますが、その中で陽性者がいたなんてことになると、自分もそんな目に遭うことも考えられます。明日は我が身で他人ごとではありません。

 

私も帰国のタイミングを窺っていましたが、最近では年単位で出国できないことを前提でプランを組立て始めました。というかそれぐらい長期で帰国できない前提で生活したほうが精神的にもいいのかと。世の中コロナの影響で仕事を失ったり、生活が破綻した人もいますから、今のところ普通の生活ができているだけありがたいと考えるようにしています。

 

 

ベトナム人に発音を教わると?

f:id:dtbh:20200528182254j:plain

外国語の発音はネイティブに教わるのが一番と言います。確かにネイティブはその人が標準語を話しているのなら一番お手本となる音声ですが、自分が発音を習得するという観点からいくとネイティブ至上説は果たして本当にそうなのでしょうか?今日は発音の学びについて書きます。

 

ベトナムに渡った当時、ベトナム語を勉強していて分かりにくいところが出てきた場合は周りのベトナム人に聞いていました。しかしそのベトナム人たちも発音に関しては自分で声に出して聞かせる程度でしか教えることができなかったものです。

 

例えばベトナム語で「いいえ」を表す「không」。巷の参考書でカタカナのルビが振っているのを見ると「ホン」と「コン」のどちらかが書かれています。ではどちらなのかということでベトナム人に聞いたところで、実際に言って聞かせるということに終始します。つまり「ホ」でも「コ」でもないわけで、聞いて理解しろということです。ここからでもベトナム語をカタカナ表記することがナンセンスであることが分かります。

 

しかしこれを発音が分かる日本人に聞くとまた違ったアプローチになるかと思います。もし私が同じことを聞かれた場合、「ホ」と「コ」の間、喉の奥に溜まった痰を吐き出すときに出るような音と言うかもしれません。実際にその音を出して聞かせれば、多分分かってもらえるかと。

 

あとやっぱり日本人が苦手な「â」の発音。なまじアルファベットの[a]があるからどうしても日本語の「あ」の音に引っ張られやすくなるようです。これも私だったらみぞおちにブローをくらったときに出そうな音、と言いますかねぇ。文章で見ると分かりにくいと思いますが、実際に聞くとすぐ真似できる音です。そっくりそのままとはいきませんが、音の種類をイメージする分には十分な例かと思います。

 

日本人にとって「難しい音」というのは「日本語には無い音」というわけですが、「日本語には無い音」が必ずしも「発音できない音」というわけではありません。音の出し方のきっかけをつかむことさえできれば、案外すんなり発音できるようになるものも結構あります。因みにもうちょっとアカデミックに「kh」は「軟口蓋摩擦音」などの説明もあるかと思います。ただこの手の言い方は音声学の知識がある人にしか通用しないので実用度は低いです。

 

ネイティブに発音を教わると正しい発音を聞くことができるのですが、自分の発音のどこがおかしくて、また正しい発音に近づけるためにどのようなアプローチがあるかといったところまで教えてくれる人は滅多にいません。それができるネイティブは本当に優秀な発音の先生だと思います。

 

 (余談ですが以前日本語を勉強しているベトナム人から、ひらがなの「に」の発音は「ni」か「nhi」のどっちだ?と聞かれました。日本人が聞けばどちらでも「に」と解釈しますが、この場合は「nhi」と答えるほうが「に」に近い音かと思います。)

 

一部のベトナムを誇張表現すること

f:id:dtbh:20200713122831p:plain

日本で馬鹿なYoutuberが「会計前の商品を全部食べる」みたいな内容を投稿して警察に逮捕されたんだそうな。似たようなことは結構前からありますんで、もはや時代が生んだ馬鹿みたいな扱いですが、ネット上である人の体験について色々なコメントが寄せられてました。その人の話は大体以下のような感じ。

 

「スーパーでレジをやってると会計が終わってないのに、ストロー刺した飲みかけのジュースを出されて、「これも」みたいに堂々と渡される。他に袋が空いたスナック菓子を子どもに食べさせながら、普通に渡される。大の大人が堂々とそんなことをやるので、むしろこっちが戸惑ってしまい注意すらできませんでした。」

 

これについてはもちろん非常識な客というコメントが殆どでしたが、あるコメントが今回の本題です。そのコメントが以下。

 

「ベトナムに住んでいますが、ベトナムではそんなこと普通です。日本の常識は世界の非常識。そんな範囲でしか物事見れないここのコメント欄の人たちにあきれます。」

 

「はぁ?」って感じですね。上のようなことをするベトナム人もそりゃ中にはいますが、ベトナム人であってもそれをする奴はマナー違反の馬鹿です。普通のベトナム人からすればそれは恥ずかしい行動なわけですが「ベトナムでは普通」???「ベトナムに住んで何を見ているのかな、コイツは?」と言いたい。中にはそんな人もいますが、それをその国の標準のように語るのはどうかと思います。

 

テレビ番組でも日本人にとってあまり馴染みのない国を紹介するときに、視聴者へのインパクトを狙って極端な映像を流したりしますが、そういった作風のテレビ番組が嫌いです(特にゴールデンの時間帯の番組に多い)。日本を紹介するときに日本人がイナゴやハチノコを食べているところを映像で流すようなものでしょうか。