国際結婚で相手の母国語を話す場合
今回はちょっと趣向を変えて国際結婚の言語問題について。自分の実生活を交えて記載します。うちは夫婦での言語はベトナム語です。もし国際結婚で配偶者が日本語を話す場合はそのまま置き換えて考えてもらえればと思います。
・感覚を説明する困難さ
外国語で意思疎通を図る場合、その人の外国語能力にも依りますが細かいニュアンスを伝えきるのは至難の業です。特に感覚的な部分は同じ日本人同士であれば「言わずもがな」で片付きますが、外国人相手となるとそうはいきません。そこを相手に100%理解させられない葛藤は常にありますし、骨を折ります。
・無意識に使ってるエネルギー
どれだけ流暢に喋ったとしても、外国語である限り日本語よりエネルギーが要ります。通常より集中力を費やしますし、発話でも通常より頭を使います。平常時であれば意識するものでもないですが、疲れているときや余裕がないときなどはベトナム語で話すのが面倒くさいと感じることがあります。体調不良時や怒っているときなどは相手の言語を使うのがマジでだるい、そんな感じです。
・生活環境が外国語の場合
常に外国語を使う環境に身を置いていても数年で母国語を上回ることはありませんし、ただその国に居てるだけで、その国の言葉が分かるようになれば誰も苦労はしないわけです。ある程度外国語に対する耐性は養われるかもしれませんが、一定のストレスに継続的にさらされているともいえます。
・人との関り
言語が分かることと話をしたいということは全く別の話なわけで、特に関心もない人と会話をしたいとは思いません。初対面の場合同じような質問を少なくとも100回以上はされてきてますので、これもいい加減どうでもいいような人相手だと面倒くさいです。ブルガリア人の女性が日本でいつもヨーグルトのことを聞かれてうんざりすると言ってましたが、何となく分かります。
こんな感じでしょうか。日越夫婦であればベトナム人側が日本語を話しているケースが多いと思いますが、ベトナム人でも日本で生活しながら相手の母国語を話して日々過ごすのに疲れることがあるものです。そこに対してちょっとした気遣いや配慮があるだけでもありがたいと思います。