ベトナムってどうなん?

ベトナム人と家庭を築きながらベトナムを考える

ベトナムの食べ残し文化について

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習近平が中国人に対して過度な食べ残しを辞めさせるべく、SNSで大食いなど食の浪費に関する投稿を削除させているそうな。大食いがその食の浪費に当てはまるかはともかく、食べ物を粗末にしないよう啓発するのはいいことかと思います。中国では人をもてなす際に食べきれないほどの量を注文する食べ残し文化があるのは知る人ぞ知るところ。

 

ベトナムでも似たような傾向がありまして、やっぱり人に依っては食べきれない量の食事でもてなす文化があります。しかし最近の若者は食べきれない量を注文するのは「もったいない」という気持ちが働き、基本的には食べきれる量だけ注文するのが多数派になっています。ただこの「もったいない」ですが、食べ物の浪費でもったいないというより、単にお金がもったいないという気持ちのほうが強いんだと思います。

因みにベトナムのレストランでは食べきれないときに、残った料理のテイクアウトができる店も多いです。店も持ち帰り用の入れ物を準備していますので、残った場合は各自持ち帰って家で食べるという人も多いです。

 

中国やベトナムの食べ残し文化からすると日本の残さない文化は称賛されるものだとニュースで紹介されていました。しかし食の浪費という観点の話をすると、日本は食料廃棄量が世界トップクラスであるという矛盾があります。つまり食卓に並ぶ目の前のものは残さず消費されていますが、食卓に並ぶ以前のものは大量に廃棄されているということです。

 

食品として売り出すための安全基準が日本は厳しく、他国であれば食べられている物でも日本では廃棄されているという事実があります。同じように他国であれば問題ないと考える質の食材でも日本人なら食べたくないと思う質の食材もあるでしょう。

 

世界の食料がまんべんなく行き渡れば飢える人はいないと言われているみたいですが、色々と考えさせられます。