韓越夫婦の離婚について感じること
先日韓国人とベトナム人夫婦の離婚問題に関する記事が出ていました。日本語ですので以下にリンクを貼っておきます。
ざっと概要だけ話しますと、「①ここ10年で結婚した韓越夫婦は約10万組、生まれた子どもは8万人弱。②そのうち離婚した夫婦は約20%。③韓国に住んでいたが離婚した多くの人は子どもと一緒にベトナムへ帰国。④しかし韓国国籍を持つ子どもの多くが不法滞在となっている。」というもの。この概要に関して順番に私見を書いていきます。
①10年で10万組
現在ベトナムにいる韓国人の数がおよそ20万人、これは日本人の10倍の数です。人数に比例してコリアンタウンの規模も大きくなりますから、ベトナム人にとっては一番馴染みのある外国人ともいえるかと思います。そんな中で夫婦になる人も当然いますが、10万組の割合を考えると、ベトナム在住者ではなく韓国本国からベトナム人嫁を貰うという割合のほうが多いのかと。日本人とベトナム人の国際結婚も増えてきてはいますが、まだまだ統計上は「その他外国人」に纏められる分類です。
②約20%が離婚
それほど驚く数字ではありません。一般的に言われている日本人の国際結婚の離婚率より低いぐらいですので寧ろ頑張っているほうでは?てか日本人同士の離婚率よりも低い。
③離婚したら子どもと一緒に帰国
大体離婚したら子どもは母親が面倒をみることが多いのは日本も同じでしょうか。離婚理由にも依りますが、子どもを連れて実家帰りというパターンが一番多いのかと思います。
④子どもが不法滞在となっている
これが一番の問題。そもそも韓国では二重国籍ができないのか?それとも韓国に住むからベトナム国籍は必要ないだろうと考えているようなら韓国人夫が配慮不足なのとベトナム人嫁が馬鹿。記事ではベトナム国内で出生届も出していないから学校にも行けず、医療保険の加入もできないようです。
記事では帰国後のベトナム人女性がどのような職業に従事しているかの統計も書かれています。上から順に「工場労働者:37.1%、無職:28.8%、無回答:27.1%、農業:7%」となっています。(無回答の数がやたら多いのが気になります)
こういったところからも多くの人が田舎から嫁いできたのだろうというのは想像つきます。しかし出産後、帰国後の子どもの処遇を見ますと、そこまで考えが回らない人が多いということでしょうか。
実際に色々なベトナム人の層と接している人は分かると思いますが、ベトナム人は人によって「都会的な人と田舎臭い人、頭がいい人と悪い人、モラルのある人とない人」などの差が半端ないです。日本のそれとは比べ物にならないほどの差があります。細かい説明は省きますが、ベトナム人と国際結婚をする場合、この部分をどこまで見極めるかというのも重要になります。これは女性に限らず男性にも言えることです。
愛があれば乗り切れるとよく言いますが、実際一緒に生活するとなるとある程度自分と同じ水準の感覚を持っている人でないと破綻するのは日本人同士も言えることですから。