ベトナムってどうなん?

ベトナム人と家庭を築きながらベトナムを考える

ベトナムにおける漫画の立ち位置

f:id:dtbh:20200428114358j:plain

ベトナムにも漫画はあります。ベトナム人が書いた漫画もありますが、多くの人に認識されているのはやはり日本の漫画。ドラえもんやワンピース、ドラゴンボールやコナン辺りはどこの本屋にも置かれているメジャーな作品です。こういった作品に触れたのをきっかけに日本に興味を持ち、日本語を学ぶ人は世界にたくさんいますのでサブカルチャーも侮れません。

 

ところでベトナムの漫画の位置づけはまだまだ「子どもが読むもの」です。私も30半ばの年齢になりますが、この世代で漫画を読むベトナム人はあまりいませんし、どちらかというと「いい年した大人が漫画なんて読んで。。。」という見られ方をされることもあります。そのあたりは昔の日本も似たようなものでしょうか。

 

子どもの頃から漫画に触れている世代が大人になって今も読んでいる、それがベトナムでは大体30歳手前ぐらいでしょうか。後10年、20年経つと社会全体の漫画読者人口もかなり増えているかもしれません。

 

しかし漫画自体が上で書いたように「子どもが読むもの」扱いなので、大人向けの漫画は基本ありません。どういった作品が大人向けかというと定義が難しいのですが、ビッグコミックに連載されるような作品としておきます(ゴルゴ13が私の愛読書という事情から)。しかしベトナムはポルノ御法度なんで濡れ場シーンがある作品は恐らくアウトでしょう。

 

またベトナムで読まれている漫画は基本的にコメディ要素の高いものが多いので、あまりリアリティのある作品は好まれないのかなという気もします。何となくファンタジー要素のある漫画のほうがウケるのかなと。

 

 

因みにこちらの本屋は漫画にビニールカバーがされていませんので、本棚の前にはいつも立ち読みをしている子どもたちで賑わっています。