有事の際の日越の態度から感じること

コロナウイルス、思った以上に広まってますね。日本も最初は呑気に構えていましたが、そろそろ冗談じゃない事態になり始めた頃でしょうか。ちょっと日本批判みたいな記事になります。

           

クルーズ船や中国人の処遇に対することなど日本政府に対する不満が国内で広まっているようです。日本は有事の際には常に政府が叩かれているような印象がありますが、今回の対応もマズイ部分が色々ありますね。

一方ベトナムではウイルスに対する政府の方針を批判する声はありません（まあ公に批判できる国ではないんですが）。まあ今回の一件については陰口を聞くこともないので、政府の対応に国民全体として大きな不満があるというわけではなさそうです。

例えばベトナムのウイルス対策として、1か月ほど前から町中いたるところを消毒し、国民にもマスクの着用、アルコール消毒を奨励。各施設にもアルコールの除菌ジェルの設置などを指示しています。また官民問わず人が集まるようなイベントを全て中止させ、学校期間は全面休校、不要な外出も避けるようにさせています。他に中国の輸出入に関する行いを禁止または制限、中国人の入国に関する規制、最近では韓国、日本からの渡航者に至るまで、とにかく上から下に対して徹底的な処理を施している印象です。

こういう時はベトナム共産党のように普段から民意関係なくゴリ押しでやってる政権が強いのかなぁなんて思ったり。。。日本政府の場合は色々な制限をかけたとしても、それによって何かしらの被害を被る層から批判を受けることを懸念して決断が遅れるのでしょうか。皆が賛成するように振舞うことが求められる今の日本をよく表しているかと思います。悪い意味での忖度ジャパン。

武漢からのチャーター便で帰国した費用を政府が負担する件。あれは当初自己負担させる予定でしたが、それが炎上した結果政府が負担することになったみたいですね。いやいや、自分で負担しろよって話です。国の任務で行っている人はともかく、民間で赴任している連中は会社負担なり自己負担でしょうが。それともとんだ災難に巻き込まれて気の毒だから費用は政府が負担しろという理屈でしょうか？どういった層がどういった理由で炎上させているのか気になるところです。これも忖度ジャパンの代表的な例かと。

因みにイギリスに不法入国を試みたも失敗して大量死亡者が出たベトナム人の不法入国事件。この死亡者たちは貧しい家庭の人が多く、遺体をベトナムに持ち帰ることを遺族は望みますが、高額な輸送費をすぐに準備できない人がたくさんいたと言います。そこで政府が一時的に費用を肩代わりして、ローン形式で返済していくという対策をとりました。その遺族の地方役所と連携して、どんなに時間がかかったとしても無利子で返済させるという取り組みです。

武漢から帰国した日本人でベトナムのそれほど困窮している層はいないでしょう。金額もせいぜい学生が1か月アルバイトしたら稼げるような額ではないでしょうか？