ベトナムにおける混雑時のサービス低下について
コロナウイルスの影響で各店の客足が鈍っており、倒産に追い込まれる店も増えているようです。今回は今の状況とは真逆となりますが、ベトナムの店で混雑になるとどのようにサービスの影響が出るかを記事にします。
ベトナムの接客サービスはいかなるものか？その店に依りけりなのは言うまでもありませんが、単純にその店が大衆向けか高級なのかにも差が顕著に出ます。しかしどちらのタイプの店にも共通して言えるのは、
「混雑時にはサービスレベルが著しく低下する」
ということ。日本でも混雑して店員の人手が足りないときはサービスの質が下がりやすくなりますが、ベトナムではその下がり具合が半端ないです。
先日日本人の友人がある5つ星ホテルに食事にいったんですが、その日がベトナムの祝日に当たり大変混雑していたそうです。そこで店員をいくら呼んでも来なかったり、一度オーダーして返事をしても返事だけでそのままスルーされたりとかなり怒っていました。
ベトナムでは混雑時にはそういった応対を受ける可能性は十分あり得ますが、5つ星クラスでもそうなるかと思いましたね。基本的に私はベトナムで混雑しているところには行きたくないのですが、その理由の一つとして「雑な接客を受けて腹が立つから」というものがあります。私も過去に接客業をしていたので状況は理解できます。恐らく混雑度を予想して経営側が事前に十分な人員を配置していなかったのでしょう。そこで色々な方面から声がかかったり仕事が舞い込んできたりと余裕をなくしているのだと思います。で、日本との違いはその余裕のなさぶりが明らかに態度に出るところ。大衆店ならある程度仕方がないとも思いますが、前述の5つ星でそれはさすがにマズイなぁと。
こちらに何年も住んでいて思うのは、接客で一人当たりが処理できる客数が少ない。早い話が日本なら一人で5人捌けるところがベトナムなら3人程度になってしまうという感じでしょうか。個人差はあると思いますが手際よさなど総合的にまだまだ改善できる部分はありそうです。
因みに敢えて言うならサービスを受ける側も良質なサービスを受けるための工夫が求められると思います。日本のサービス天国で暮らしていると、いつどんな時に行こうが同じ質のサービスを受けることが当然のようになるのですが、ベトナムではまだそれを期待するべきではありません。
「どの店をどのタイミングで、どんなプランを誰と受けるか」
そんなことを上手く選別できれば期待通りのサービスを受けることができると私は考えています。
