こんなところがベトナムのローカル日本料理店
ベトナム人向けの日本料理店がベトナムに増えている昨今。先日会社の食事会でその手の料理店に行ってきました。色々難点があるので日頃プライベートで利用することはないんですが、会社の食事会となると会社負担なのでまあ文句はいいません。今回は日本人の手が入っている日本料理屋とベトナム人向けのベトナム日本料理屋の違いを挙げてみましょう。
1、内装
ベトナム人向けの日本料理屋は過剰に日本を演出する内装になっています。例えば造花のサクラなどはテッパンですし、壁には富士山や芸者が描かれていることも多いです。ある意味日本を表すのにこれしか知らないという裏返しともとれます。一方日本人向けの料理屋は日本にある居酒屋と同じような内装を整えている店が多いので、そこまであからさまに目に見える日本はありません。日本人が店に入るとそういった内装のほうが寧ろ日本らしさを感じます。
2、料理
ベトナム人向けの日本料理はベトナム人の口に合うかに主眼を置いてますので、味付けも必然的にそっち寄りになります。なので日本人が食べると(うまいかどうかはともかく)「これは日本料理か?」と思うような味付けに出会うこともしばしば。あとメニューも「日本の料理」ということで片っ端から揃えているような感じなので、その店が何を売りにしているのかというコンセプトも感じられません。なのでたこ焼きと刺身を一緒に食べるという頓珍漢な組み合わせにも出会えます。
3、接客
日本人向けの日本料理屋は程度の差こそあれ日本人相手の接客を課しているのに対し、ベトナム人向けの日本料理屋はベトナム人向けの接客基準です。極端に愛想が悪いとか接客が悪いと言うのは最近のそこそのレストランではなくなってきましたが、やはり日本人が見て閉口するような振舞いは普通にあります。例えばテーブルに置ける皿がいっぱいになったので店員が残っている料理を一つの皿に合わせたのですが、握りずしを氷が敷いてある刺身の皿に載せたり、その移した握りずしが倒れてひっくり返っていてもお構いなしです。それを見たベトナム人客も特に何も感じていないのでOKなんでしょう。
大体店側の特徴としてはこの3つでしょうか。ローカルの日本料理屋でもそれなりのベトナム料理屋より倍ぐらい値段が変わってくるので、やっぱり普段使いできるのはそこそこ金のある客層かと思います。(日本人からしてもコスパはあまり良くない)
以前ある日本人が接待でローカル日本料理屋をチョイスしていましたが、その人の常識を疑われていましたね。。。