ベトナムのDVを考える
ドメスティックバイオレンス（通称DV）についてベトナムでの話を少し。昔は旦那が嫁に暴力を振るうことはよくあったようです。程度の差こそあれケンカした時に旦那が嫁の頬を引っ叩くなんてのは特に珍しいことではなかったとのこと。
しかし現代ではこういったDVはご法度で、たとえ軽くでも頬を引っ叩こうものなら最低男の烙印を押されてしまいます。日本でも似たようなものでしょうか。しかし現代でもDVの問題は依然残っているわけでして、妻を病院送りにした夫の話などが時々ニュースに流れます。
一方外国人夫からの暴力が紙面を賑わすということもありまして、最も多いのは韓国人男性。ベトナム人の国際結婚相手というところの数も群を抜いています。DVを受けるベトナム人女性は韓国で生活する夫婦に多いのですが、こういったケースは大体ベトナム人花嫁を金で買ったという夫婦に見られます。
これは仲介業者のいい加減な言葉を鵜呑みにした男性が悪いと思いますが、大よそ言葉での意思疎通がうまくいかず手が出るというパターンが多い様子。嫁には韓国語を話すことを強要するわけですが、この手の花嫁は田舎の教育程度が低い環境で育っている人が多く、仮に真面目に語学を勉強したとしても期待されるほど上達することはないことが想像できます。ある程度見識のある人から見れば十分予想できることですが、現地事情などをあまり知らない人が簡単に花嫁を取るとそういうことになるんでしょう。
こういったDV問題はベトナム人夫婦よりも国際結婚のほうが話題に挙がりやすいわけでして、ベトナム国民の視点に立てば同じ国の女性が外国人男性から家庭で暴力を受けているということのほうが同情を買いやすいのかもしれません。
同じマンションに住む韓国人女性と私の嫁が話をしたときですが、
「韓国人の男はDVが多いから良くないわ。あなたのところ（日本人夫）はどう？」
と聞かれそうです。韓国人女性が自国の男はDVが多いというわけですから信ぴょう性がありますね。（ちなみにその人の旦那は韓国人です）
これに対し嫁は、
「うちは今のところ大丈夫かな。まあDVなんか受けたら即離婚よ(笑)」
とのこと。
