ベトナムってどうなん?

ベトナム人と家庭を築きながらベトナムを考える

身内のベトナム軍人

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うちの嫁の家系は軍人が多く、嫁の父方の祖父や叔父、兄などは軍隊に属しています。それ以外にも母方の身内も軍の関係者が多いので、親族で集まるときには軍の関係者がそこかしこにいることになります。とは言ってもガチの戦闘員というよりはバックアップ系の仕事に就いている人がほとんどです。今日は少し身内の軍人事情についてお話します。

 

①兄:弾丸工場の生産管理者

軍隊で使用する武器の弾丸を製造する工場の生産管理についています。基本的には生産管理のみの仕事なので戦闘員ではありません。しかし有事の際には優先的に駆り出される模様。

 

②叔父:昔は地方の駐留警備。晩年は軍隊博物館の管理

若いときは地方の治安維持の駐留をしていました。そこで今の奥さんと知り合い結婚。年は10歳はなれておりおばさんは当時19歳だったとのこと。晩年は軍の資料を展示する博物館の管理をしていました。大佐まで昇格して一昨年退役。

 

③親戚(関係はよく分からない):沿岸警備

沿岸部で外国からの侵攻(主に中国)を警備する仕事。それなりに危険度が高いので軍の中でも給与は高め。何となくだけど性格的に好戦的。

 

ご存知の通り軍隊にはそれぞれ階級がありまして、個人の能力や勤続年数で位が上がっていきます。しかし全員が上のポストに就くことはできませんので、各階級ごとに年齢制限が定められています。例えば「大尉」に就くには何歳までに就かなければならないという規定があり、その規定の年齢までになることができなければ強制的に退役しなければならないというものです。もちろん「大将」なんてのは軍の中でもトップエリート扱いなので、実際そこまで昇り詰めることができる人はほんの一握りなわけです。

 

上の叔父は大佐まで上がりましたが、それ以上には上がれず一昨年退役。現在は建設現場の警備と第二の人生を送っていますが、年齢的にその齢(55歳)まで軍にいることができれば、まあ十分といったところでしょう。軍隊は定年後の保証がそれなりにあります。

 

義兄は数年前にちょっと怠惰なところがあって、退役の危機にあったと聞いています。私はその時嫁の実家にいたのですが、軍の先輩である叔父から説教を受けていたのを聞いたことがあります。場所を移して説教していたので内容はよく分かりませんでしたが、後から嫁に聞いてみるとそういうこととのこと。

義兄の年齢は当時30歳ぐらいでしたらから、その齢で退役となると確かに大変です。近い身内の叔父も少し恥ずかしいという気持ちもあったのではと思われます。義兄は現在は持ち直して普通に任務を全うしている模様。

 

因みにベトナムの軍人は個人旅行などで海外に出ることは許されておらず、外国人の配偶者を取ることも認められていません。なので義兄と私の仲は良好なのですが、私が日本へ招待しようと思っても、簡単にはできません。できないことはないですが、何かと書類上で工作をする必要があるとのことです。日本の自衛隊はその辺り自由なんでしょうか?