ベトナムってどうなん?

ベトナム人と家庭を築きながらベトナムを考える

ベトナム人の背の低さについて

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日本人は背が低いという感覚の人も中にはいるかもしれませんが、世界各国の平均身長を見ると上位50位ぐらいなんで決して背が低い国民というわけではありません。恐らくこれまで外国と聞くと西欧諸国が真っ先に浮かんでいたので、そこと比較して勝手に背が低いという先入観をもっていたのかもしれませんね。アジア圏で比較したら寧ろ背が高い国民なんです。

 

ではベトナム人はどうかと言うと、背が高い国民とはいえません。街中で見かける人でも極端に背が低い人(145CMぐらいの女性)に出会うことも多々あります。大体男女とも平均身長が日本より7~8CMぐらい低いようなので、仮に男性の場合170CMぐらいあれば身長に対してコンプレックスを持つ必要はない環境です。

 

しかしこの身長の低さに関しては単に民族的な遺伝のものだけではなく、幼少時の栄養状態にも関係があるという見解を示しているのがベトナム政府です。今でさえ栄養不足の状態で幼少期を過ごす子どもの数は減っていますが、一昔前までは戦争をやっていましたので、日本よりも世代的に栄養状態がよくないまま成人になった人も多いようです。ウソか本当か、ベトナムでも中部の米どころは背の高い人が多いと言われており、それは常に食料がある状態で昔から育っているからだとか。

 

因みに女性の美人の条件として身長が160CM以上というものもあります。ルックスが求めらせる職業には露骨に身長制限を課している企業もあるほどで、ローカル企業の受付募集の求人広告でもその点をしっかり打ち出しているところもあります。今の日本だと考えられませんね。

 

政府もこの先20年で子どもの平均身長を数CM伸ばす計画を練っており、食育などの指針を考えています。一方で食の欧米化が進んでおり、子どもの肥満が増えているのも問題となっており、そこをどのように改善していくかが直近の課題になっています。