ベトナムってどうなん?

ベトナム人と家庭を築きながらベトナムを考える

偏差値で語れないベトナムの学校

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日本で生まれ育つと学校のレベルを測る目安として偏差値を考えますが、ベトナムではそういった概念がありませんので偏差値を引き合いに出すことができません。(というか世界的にも偏差値は一般的ではないらしい)

なのでベトナム人の出身大学を見た際にどの程度のレベルなのかを判断するには一般的に言われているネームバリューの高い大学(北部で国家大学、工科大学など)かどうかで判断する人が多いです。

 

しかしもちろんベトナム人同士の間ではレベルの高い大学を判断するための数値のようなものがあるわけでして、それがベトナムで決まった時期に行われる共通の試験を基にはじき出されます。日本でいうセンター試験のようなものと考えれば分かりやすいと思います。

 

この試験結果をもとに10点満点で自分の成績が判断され、その点数をもとに自分が受験できそうな大学を選択していきます。例えば志望大学に集まる受験生が平均7点あるが自分は5点。これだと合格する確率は低いから第一志望は諦めてランクを落とそうと考えるなどなど。日本の国公立志願者でセンター試験の結果が悪かったときによく見られる光景です。

 

で、毎年この大学の~学部には共通試験で~点ぐらいの学生が受験に来るという情報が流されますが、これが実質こちらでいう偏差値のような役割になります。しかしまあ日本の偏差値ほど広く知れ渡っているかというとそうでもなく、例えば日本の大学で偏差値~ぐらいのレベルというような感覚で、ベトナムでこの大学は~点ぐらいのレベルみたいな言い方はあまりされません。なのでやはりベトナム人同士でも「~大学」という名前で優秀な大学かどうかを認識している傾向が強いように思われます。

 

ところでこの共通試験ですが、ある政治家の子どもに対して不正な採点をしていたということでニュースにされていました。しかし一部の怒るベトナム人を傍らに、正直今更そんなことですごく驚くという気配のないベトナム人も多数いるわけでして、「まあそんなこともあるだろう」ぐらいの雰囲気です。日本の政治家がそんな事やらかせば政治家生命の終わりなんですけどね、こちらでは何かうやむやになって終わるパターンが多いような。野党がいないとそうなるんですかね。

 

日本でも今でいう「上級国民」がいますが、こちらの上級国民ははっきり言って次元がちがいますから。。。