外国人労働者の受け入れについて思うこと
いよいよ外国人の単純労働者の受け入れを始めた日本ですが、そのポストを狙って日本へ渡るベトナム人も大勢います。これから様々な業界で外国人でも替えの利く日本人は不要になるということでしょう。
「じゃあ切り捨てられた人間はどうなるのか??国よ、何とかしろ!!」
という声が聞こえてきそうですが、どうやらそういう甘い考えもそろそろ捨てなければいけない時代に突入していることを感じます。
Ask not what your country can do for you; ask what you can do for your country.
- John F. Kennedy (ジョン・F・ケネディ) -
国があなたのために何をしてくれるのかを問うのではなく、あなたが国のために何を成すことができるのかを問うて欲しい。
というJFKの名言が頭に浮かびます。今の日本政府がこんなことを言ったら非難の嵐でしょうが、国民一人一人のミクロな単位で考えると上からの救済を待つより個人で精進したほうが生き残る確率は確実に高くなるように思えます。
この「外国人の替わり」というところがポイントなのですが、私のように海外の現地採用で働く身分の人は常にそこと向き合って生きています。ベトナムが例になりますが、今の私がベトナム人でも務まる結果しか出せなかった場合、それは即不要な人材に繋がります。つまりそうならないように常に自分の市場価値を高める努力をするしかないわけです。逆を言えば日本人に期待されることができて、ベトナム人でないと難しいこともできれば重宝されるという言い方もできます。
日本と比べて同じ社内で日本人との競争が少ないということもありますが、現地で外国人をマネジメントしながら、ベトナム人では出せない結果を常に出し続けるというのは、また違った難しさがあるのも事実です。
「海外で日本社会にないストレスから逃れて気楽にやっていきたい」
なんていう心構えでは生き残れない世界でもあるわけです。(まあ日本と海外のどちらがいいかはその人の感性に依ります)
一昔前は海外の現地採用というと軽んじられる傾向がありました。しかし最近私の周りを見てみると、現地採用でしっかり務まっている人は日本から出向にくる下手な駐在員よりも優秀な人が多い印象です。もちろん優秀な駐在員がいることも事実ですが、そういう人は赴任してからも現地で努力していることは少し話をしただけでもすぐに分かります。駐在中の恵まれた待遇に浸って、
「会社から無理やり出向させられてるんだから、これぐらいの贅沢は当然だー」
なんてふんぞり返っていれば帰国後のポストも怪しいものです。駐在員と現地採用の比較と言うのもナンセンスですが、どちらにしてもサボっていたら足元をすくわれることには変わりがないということです。