ベトナムってどうなん?

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ベトナムの現地採用:給料の相場上がってる?

ベトナムの人件費は毎年上がっていますが、それに伴い日本人現地採用の給与相場も上がってきているように思います。一般に現地採用は2000USD前後の給与からスタートする人が多いのですが、その給与設定について少し疑問に感じることがあるんで、今日はその辺りを記事にします。

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日本人の現地採用は駐在員と比べれば給料が安いわけですが、特に経験などがなくても採用の口があるという点で、単純に海外(ベトナム)で働いてみたいという人に対しても門戸を広く開けています。さらにベトナムは日本語が堪能なベトナム人が多いということで、外国語のスキルが一切不要という求人も珍しくなく、語学が苦手だけど海外で働きたいと思っている人にとっては非常に入り込みやすい国かと思います。

 

しかし未経験かつ語学も全くできない人の市場価値はと言われるともちろん高くはありません。そういう類の人は「とりあえず日本人」という枠で採用されることになります。まあ中には未経験から自分の努力によってその会社になくてはならない存在までのし上がった人もいますので、その辺りは自分が入った会社の環境と本人の努力に左右されるものと思います。

 

ところでそんな現地採用の給与相場ですが、その相場を勘違いしている人が時々います。単純に情報が少なくてよく分かっていないだけなのか、あるいは自分を過大評価しているだけなのか知りませんが、

「あんたなんかにどこの会社がそんな給料を出して雇うんだ?」

という人に出会うことがあります。大概の人はその希望給与で雇ってもらえるところがどこもなく、最終的に妥当な価格で落ち着くことになりますが、若い子で経験もなく語学もできないけど「2000USDはほしいです」なんて希望給与を言われると、「顔洗って出直してきなさい」とも思うわけです。

 

一方でそれなりに長期間現地採用として勤めていて、相応の経験スキルをもっているにもかかわらず、

「この人でこんなに給与が安いの!?」

と思う人もいます。確かに現地採用の給与もこの10年間で結構上がってはいますが、10年前に入社した会社で昇給ベースが日本並だとすれば、そのスタートアップの給与の低さが現在まで響いているということでしょう。その人のスキルなどを考慮しても給与だけを見れば確実に転職をするべき人なのでは?と感じさせられます。