ベトナムってどうなん?

ベトナム人と家庭を築きながらベトナムを考える

ベトナムのジョブホッパー

f:id:dtbh:20191015152356p:plain

日本も転職が一般的になってきているとは言え、転職が多い人は何かと信用されないことが多いものです。ベトナムでは一つの会社にずっと務めるのはその会社でしか通用しないとか、他の会社から求められないみたいな見方をされることもあるので、転職回数が多くてもそれほどデメリットにはなりません。(もちろん数か月や1年単位でポンポン転職してたら良い印象はありませんが。)

 

しかしベトナムでも日系企業で働く場合は採用に日本人が関わる場合が多いので、ベトナム人であろうと日本人であろうと転職回数が多い人は敬遠される傾向があります。先日出会った日本人でこんな人がいました。

 

「ベトナムで再就職先を探しているがなかなか決まらない。。。」

 

聞くとこちらにきてから日系2社に就職していますが、いずれも2ヶ月の試用期間中に自主退職しているとのこと。1社は入社前に聞かされていた業務と全然違う業務をやらされたという理由で、もう1社は会社の業績が芳しくなく長く働くには心もとない経営状態だったからとのこと。

 

その人はまだ20代で若く、それなりの学歴で英語も堪能ということですから普通であればそこそこニーズがあるような人に見受けられます。しかしどこの企業も2社の短期退職を理由に書類で見送りになるのだとか。一応2社とも真っ当な退職理由だとは思うんですが、短期退職を警戒されるのはいかにも日本的だなぁという気もします。

 

現地で働いていて思いますが日系企業で働く場合、そこがどんな会社なのかは入るまで分かりませんので長期的に働けるかは運だよりなところがあります。日本であれば各企業の口コミや情報などが手に入りますがベトナムにある日系企業はそこまで情報が出ていないところもたくさんあります。またコンプライアンスの順守などは小さい企業ほどあってないようなものなので、管理者が適当であればそのまま適当なまま企業活動が進んているところもざらにあります。

 

なので今回の人のようにたまたま運悪く2連ちゃんでそういったところに入社してしまうと、その後別の日系企業に転職しようとしても難しく、詰んでしまう可能性もあるのかと。それを避けるために敢えて次の転職のために数年我慢しながらそこの会社で働き続けるという選択もありますが、現地採用でわざわざ海外まで出てきているのにその選択は中々つらいものです。