ベトナム人に腹が立ったらベトナム人に話すのが一番

 
タイトル通りです。日頃からベトナムで暮らしベトナム人と接していればベトナム人に対して腹が立つことはもちろんあります。その腹が立つ原因がそのベトナム人の個人的なものから来ているのか、あるいは国民性や文化の違いから来ているのかを都度冷静に考える必要があります。

とりあえずそのどちらが端を発しているのかを判断するには他のベトナム人に腹が立ったことを話すことが一番解決に繋がります。もしそれが国民性や文化の違いなどから来ている場合は、文化の違いを説明しながら話を聞いてくれるでしょうし、逆に日本人はこういうことで腹を立てるのかと興味深く聞いてくれるかもしれません。一方ベトナム人からしても非常識なふるまいだと思うものであれば、一緒に怒りを分かち合ってくれるかもしれませんし、「バカだから相手にしないほうがいいよ～」みたいに気持ちのやりようを示してくれることもあります。

ベトナム人に対して何かあったときに日本人同士で話してしまうと、「あるよね～」みたいな感じで、どうしても単なる愚痴会で終わってしまいがちです。根本的な解決には至らないので結局また同じ目に遭ったときに同じようなストレスを溜めることになってしまうわけです。

今の日本はあらゆる層や地域などである程度同じ常識範囲で生きていますが、ベトナムはまだまだ層や地域などで常識が異なってきます。出身地や所得の高低、教養の有無、世代など日本以上にそれぞれの層の常識が異なります。ベトナム人からすればそういった違いを無意識的に理解しているので、日本人のそれほど腹を立てないわけですが、多かれ少なかれ同じように内心腹を立てていたりするものです。

一方地域で違う習慣をあたかもベトナム代表のように語っていれば、それに真っ向から反対するベトナム人もいます。同じベトナム人同士でも常識の部分で意見を戦わすわけですから日本人はまず理解できるわけがありません。そんなときに身近なベトナム人に疑問に思ったことを素直にぶつけてみると、案外スッキリするものです。