ベトナムってどうなん?

ベトナム人と家庭を築きながらベトナムを考える

ベトナム人が日本人と結婚して考えること

ベトナム人と結婚するメリットは?と聞かれると何と答えればいいか困ります。何といいますか、大阪人と結婚するメリットは?と聞かれているような感じと言いますか、、、メリットはその人次第と言えば楽なんですが、その質問の裏には「日本人と結婚するのと比べてメリットは?」という意図が含まれます。例えば日本人と結婚することにデメリットが多いのであれば、そのメリットを伝えることは簡単なのでしょうが、そういうものでもないので返答に困るわけです。まあナンセンスな質問といったところでしょうか。

 

一方ベトナム人が日本人と結婚するときには一体どんなデメリットがあると考えられているのでしょうか?今日はその辺りについて聞いた話などを紹介します。(日本人が男、ベトナム人が女というパターンに限定します)

 

①他人行儀

結婚しても身内とは一定の距離をとって付き合う。これはよく言われることで、結婚したからもう同じ家族だという考えはどうも馴染みません。日本の場合は結婚相手と新しい家庭を築くという独立した形を望む人が多いですが、ベトナムでは元の家族(親元)に引っ付きながら発展させていくという概念があるように思えます。因みにベトナム人の家族イメージとしては、親元と自分たちの独立した二つの家庭ができるのではなく、合併してより大きく強固な一つの家族に発展させるといった感じです。娘は親元から離れて男側の家族につくので、家族繁栄という意味で男児が好まれるのは分かります。

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冠婚葬祭などでは親族だけでこれだけ集まるということもあります

 

②会社の付き合い

浮気などを疑うなどでなく、単純に飲みにいくだけでも帰るのが遅いということ。ベトナムでは同僚と飲みにいっても2時間ぐらいで切り上げて帰るのが多いですが、日本人同士の飲み会はとにかく長いとのこと。マラソン飲み会なんて揶揄されてますが、ベトナムの日系居酒屋なども営業時間が深夜までとローカルと比べて遅くまで店を開けています。

 

③料理が面倒

人にも依りますが日本人でベトナム料理をあまり受け付けない人もいます。そのたびに食べられないものを考えながら食事の準備をするのは面倒とのこと。どこに住んでいるかにもよりますが、ベトナムにいて日本人好みの料理を作るには材料の調達の問題などもありますので確かに面倒かと思います。

 

④言葉の問題

 たいてい奥さんが日本語を話すことが多いですが、常に日本語でやり取りをすることについてストレスを感じることもあります。本当に伝えたいニュアンスを日本語でいえなかったりなど、それが原因でケンカになることもしばしば。また夫婦の共通語が英語などであれば双方母国語ではないので、その大変さはさらに増します。

 

日本人と結婚した奥さんと話をしていると、この手の愚痴はよく聞きます。逆に言えばこれを上手くやっている家庭は円満なところが多いようにも思います。