ベトナムってどうなん?

ベトナム人と家庭を築きながらベトナムを考える

あまり知られていないベトナムの地酒とは

ベトナムにいる日本人で酒好きの人はもちろんたくさんいます。「ベトナムはビールが安く飲めるからサイコー」なんて言っている人もいますし、ベトナムの地ビールを紹介しているブログ記事もたくさんあります。しかしここで一つの疑問が…

 

「何で地酒の紹介はほとんどないんや??」

 

というのもベトナム在住の日本人でもベトナムの地酒についてはてんで知らないと言う人がかなり多いです。例えば日本人が集まる日本料理屋には地酒は置いていませんし、ベトナムローカルの店でも日本人同士でいけるようなところには地酒はあまり置いていません。あと、ベトナム人の友人同士で飲みにいったりすることがない日本人はベトナムの地酒を見る機会すらあまりないんだと思います。

 

というわけでベトナムの地酒を一部紹介します。和訳はイメージです。

 

 

①rượu nếp(米酒)…米から抽出した酒。日本酒とは違い甘味がある。

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②rượu táo mèo(小リンゴ酒)…杏露酒の甘みを抜いたような味。

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③rượu ba kích(根酒)…根から抽出した濃い紫色の酒。ちょっと薬っぽい風味。

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④rượu chuối(バナナ酒)…バナナが原料だが、所謂バナナの味は皆無。

 

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他にも色々ありますが挙げるとキリがないのでこの辺で。私のような左党は地方へ行ったときにその地域特産の地酒を飲むのが一つの楽しみなわけですが、どれも30~40ぐらいの度数がありますので、それをストレートで飲める人以外はお勧めしません。

今回紹介した酒の写真は酒屋などで売られた、「ちゃんとボトリングされたもの」ですが、普通の飲み屋などで頼むとミネラルウォータの空ボトルに入れて出されることが多いです。一本一本ボトリングされたものを置いているのではなく、店ごとに大きな甕が置いてあり、注文が出るたびにそこから移し替えるというのがベトナムローカルスタイルです。

 

因みにベトナムウオッカはあちこちで売られていますが、実は酒好きのベトナム人ほどこのベトナムウオッカを飲みません。ときどき日本人でこのベトナムウオッカをベトナムの地酒だと思い込んで、「ベトナムの酒はまずい」と言っている人を見かけますが、何とも残念な話です。