ベトナムってどうなん?

ベトナム人と家庭を築きながらベトナムを考える

ベトナムのシングルマザー事情

ベトナムでも最近は若い世代を中心に不妊の傾向が出てきており、不妊治療が注目を浴びるようになってきました。もちろん費用がかかるのである程度のお金が必要になりますが、子どもを持つことを日本以上に重視される社会ですからニーズはかなりあるようです。

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一方離婚した人で女手だけで子どもを育てるシングルマザーも最近は増えてました。しかしベトナムのシングルマザーの印象は両極端で、女性が実業家や金持ちの家出身など旦那の稼ぎをあてにしなくてもやっていけるような人か、女手だけではとてもやっていけないので、実家に身を寄せて何とか生計を立てているという人になります。日本のように母子家庭を援助するような制度や生活保護といったものがないので、やはり普通の女性の完全なシングルマザーは経済的に成り立たないのが実情だそうです。(*後者の人で田舎出身の場合、技能実習生として出稼ぎに行くパターンも多いです。この点からも技能実習の名目が窺えそうです。)

 

また同じシングルマザーでも未婚でシングルマザーを選ぶという人も最近出てきました。こういった方はまだまだ少数ですが、30代の富裕層に多い気がします。実は私の嫁の親族の中にもこういった人が一人いるんですが、小さな宿の経営者です。単純に収入が一般的な日本の中流層ぐらいあるみたいですから、ベトナムでは十分な経済力を持っています。この方はそもそも不妊が原因で若いころに離婚したそうですが、その後人工授精により子ども授かったとか。改めてパートナーを求める必要性を特に感じることもなかったそうです。

 

拡大家族から核家族へと日本も進んできましたが、ベトナムでも近年少しづつその兆候が出てきています。現在のところ日本が歩んでいる道を似たように歩んでいる部分が多いのですが、核家族から更に進んだ家庭形態が存在するんでしょうか。ひょっとすると未婚のシングルマザーが今よりもっと一般的になって、未婚の子有り世帯がもっと標準的になったりして…てことはシングルファーザーも??

子どもには両親がいるというのが普通ではない時代が来るのかぁとぼんやり考えています。次に私たちが見る新しい家族形態はどういった感じでしょうか。