ベトナムってどうなん?

ベトナム人と家庭を築きながらベトナムを考える

子どもを置いて日本に行くとはどんな気持ちだろうか?

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技能実習生とか小さな子どもを親元に預けて出稼ぎに来ている人は結構います。こういう人は家庭の経済状況がよくなく、たとえ子どもと離れ離れになっても日本で数年働くことでベトナム側での当面の生活資金を確保するという事情があるわけですが、本音を言えば子どもと一緒にいたいでしょう。

 

今回の記事はこういった人ではなく、少し私の中で「?」な人に出会ったことを記事にします。その人は数か月前に子どもを産んだ女性ですが、簡単に言うと以下のような状況です。

 

Nさん:24歳女性

「自分は日本に留学中に今のベトナム人夫と知り合い日本で妊娠した。出産のためにベトナムへ一時帰国したが、出産後は夫の親に子ども預けて再度日本へ留学。そのまま日本で就職先を探したが、ベトナムに戻った夫と両親からベトナムへ戻るよう説得を受けて帰ってきた。しかし今も日本での就職口を探している。家族は反対しているが単身で行こうと思っており、子どもは夫の両親に預ける予定。」

 

特に金に困っているというわけでもなく、単に日本での生活を満喫したいという気持ちが見え隠れする言い方です。しかし自分が生んだ生後数か月の子どもを義両親に預けてまで行きたいと思うものなんだろうか?と私の中で疑問が浮かびます。

こういった人は少ない部類だと思いますが、ベトナムでは生まれたばかりの子どもを両親に預けるというのはよくある話です。経済的な理由で海外に働きに行くためということもありますが、都会で仕事を探すために田舎の両親に子どもを預けるというのもよくある話で、子どもの世話はジジババがやるものだという考えの人もすくなからずいます。

 

しかし最終的に家族のために子どもを仕方なく両親に預けるというのは理解できますが、上で書いたような人については単純に親としての責任が欠如しているような印象を受けます。私がどうこういう話でもないのでその人に対してはスルーしていますが、もし私の妻がそんなスタンスだったら雷を落としていることでしょう。(もちろんそんな性格ではないのを承知で結婚したのは言うまでもありません)

 

ベトナムでは家族愛が強く、家庭での絆の強さがクローズアップされますが、その一方で家庭や自分の子どもについて責任感を持っていない父母がいるのも事実です。現代の日本のように結婚について過度に慎重になりすぎるのもどうかと思いますが、ベトナムでは何も考えないで結婚へ走る人が日本より多いのも事実です。