技能実習生と留学生はベトナム人の典型か
ベトナム人技能実習生や留学生に関する日本側での苦情をよく耳にします。日本側で実習生や留学生に関わる人たちはそのほとんどが工場などで勤務する人や、日本語学校関係者、その他近所にそういったベトナム人が住んでいるという人ではないでしょうか。
そういったベトナム人に対してよく挙げられる苦情が以下:
1、声がうるさい
2、ルールを守らない
3、不潔
4、モラルがない
5、窃盗
6、博打
7、金の貸し借り
などなど。
上記のようなベトナム人しか見たことがない日本人の場合、それをベトナム人の典型と捉えてベトナム人を毛嫌いするようになってしまいがちです。まあそうなるのも無理はないと思いますし、そんなベトナム人を嫌うのは当然かと思います。私はベトナムに長らく住んでおりベトナム人を特別嫌ってはいませんが、上に挙げた1~7のようなベトナム人とは私も関わりたくありません。
言うまでもなく人はそれぞれですのでいっしょくたに語ることはできませんが、残念ながら技能実習生や留学生は上の1~7に当てはまる人は比較的多いです。現在の日本にいるベトナム人の多くは実習生か留学生ですので、ベトナム人の印象が悪くなりやすいのは仕方がないと言えば仕方がないのでしょう。
ではなぜその印象が悪くなりやすい層が日本へやってくるのか。
まず出稼ぎ目的で来日する実習生や留学生はその多くが田舎出身者で高学歴の人ではありません。ここでいう田舎出身というのは金銭的に裕福ではないということを意味し、高学歴ではないというのはモラルに欠けるということを意味します。(もちろん悪人というわけではありません)少し極論になりますが田舎出身で貧しい育ちの場合、今の日本人がもつ日本の常識を持ち合わせていない人が多くなります。
一方都会育ちで金銭的にもそこそこの層の人ば誰も今の実習生が担っているような仕事には興味がありません。その層からすれば実習生が貰っている給料は安く、ベトナムで働いたほうが可処分所得が多くなることを知っているからです。
なので仮に実習生の受け入れ企業が、本当に良識があって優秀なベトナム人を雇いたい場合、もっと高い給与を準備する必要があるわけです。しかしそこまで資金的に体力のある企業も少ないのが現状です。つまり「日本人から不満の出やすいベトナム人の層」からしか働きにきてもらえないという言い方もできるのかもしれません。
また日本で採用した実習生がとても優秀だったので、ベトナムに進出してその優秀な人材を再活用しようと考える人もたくさんいます。しかし実際に進出してベトナムの高学歴層を採用してみると、物覚えの速さなどに愕然とします。まさに井の中の蛙で、実習生のベトナム人しか知らない人の典型的な例だと言えます。日系企業で働いている幹部クラスのベトナム人に元実習生がほとんどいないことが物語っています。これは最近採択された「特定技能」という枠で来日する人にも当てはまると思います。
留学生や実習生でいい奴はたくさんいるんですけどね。。。
因みに日本へ出稼ぎに行くのは大して稼げないわりに日本語力を求められると評判が悪くなってきており、今のままだと日本の底辺を支える外国人労働者からも見捨てられる日はそう遠くないかもしれません。