ベトナムってどうなん?

ベトナム人と家庭を築きながらベトナムを考える

ベトナム語の「酔う」とは?

先日親族の集まりで結構な量を飲みましたが、今日はベトナム語の酔うにあたる「say」について。今日はこれについて日頃のやり取りから思うことを書きます。ベトナム語に興味の無い人にとってはかなりどうでもいい記事ですがあしからず。

 

具体的な使用例はこんな感じ:

・Tôi bị say rồi.  「酔っぱらった」

・bị say xe 「乗り物酔い」

 

ちょっと細かい話になりますが、「say」の前にある「bị」は主語にとって好ましくない事を指します。なのでこの文章でいけば、酔って気分が悪いというのを暗に示しているわけですが、他にも酔っぱらって理性を無くしているような人にも「bị say」を使います。

 

ではほろ酔いはどうなるのか?という疑問が出るわけでして、これまで私は「酔う=say」の感覚で使っていましたが、ベトナム人とちぐはぐなやり取りが起きることがあります。ベトナム人から

 

「Bạn không bao giờ bị say rượu nhỉ.(君は決して酔わないね)」

 

と言われることがあります。しかし酔わないということなどはなく、それなりの量を飲めばそりゃ私でも酔います。

 

しかしこんなやり取りから「bị say」は日本語のただ「酔う」という意味ではなく、どちらかと言うと「泥酔」の意味合いであることが想像できます。飲んで吐いたりとか、人に迷惑をかけるような振舞いをするという意味なのでしょう。これでいけば確かに私は「không bao giờ(決してない)」です。

 

一方ほろ酔いに当たる言葉ですが、これが一語で言い表せそうなのはなく、少し回りくどく、「酒を飲んで気分がいい」みたいな感じでいう必要がありそうです(実際そんなことをいちいち言う機会も中々ないんですが)。「ngà ngà say」という言い方もあるようですが、意味は分かれどあまり普段使いされるようなフレーズでもないようです。

 

ベトナム語を学ぶにあたり、初級であれば大概は教材や辞書のみで事足りますが、中級以降になると語彙や文法について詳しく解説している書籍が一気に少なくなります。実生活を通して学んでいくことが多くなるので、どうしても学習効率が下がってしまいますね。