ベトナムってどうなん?

ベトナム人と家庭を築きながらベトナムを考える

ベトナム人のモラルを年代別に考える

f:id:dtbh:20181011114049j:plainベトナム人のモラルについては日本人の間でも頻繁に話題に挙がります。同じベトナム人でもモラルについて年齢ごとに違いがある気がしますので記事にしました。ここで言う年代別とは①20代で未婚までの世代、②既婚30代~40代、③50代~60代、④それ以上の世代と4つの層に分けて考えてみます。

1、自動車やバイクのパッシングについて
日本に住んでいるとパッシングを受ける機会はあまりありませんが、こちらでは頻繁にあります。しかしそれでも長年住んでいると昔と比べて少なくなったと感じる人も多いようです。そこでパッシングをする層で一番多いのは間違いなく②~③の層になります。特に田舎などではもはや何も考えずに本能的に鳴らしてるんじゃないの??と思うぐらい無差別に鳴らしまくっています。「とりあえず人を見かけたらどんな場合でも鳴らしとけ」みたいなノリです。

2、公共の場での騒音
自宅にいながら騒音を感じるとすれば、隣近所のカラオケとか大音量の音楽などが恒例です。これについては①~③の世代になりますが、カラオケは②~③、大音量の音楽は①が多いです。私は1年程大学生が多いアパートに住んでいたことがあったんですが、そこで「ローカルの学生はこうなのね」と痛感させられたぐらい夜間の大音量の音楽でした。カラオケは自宅に友人を呼んで、酒を飲んだケースが多いので若い学生世代にはないものです。*意外にもこちらの学生は日本ほど飲んで騒ぐといったことをしません。

3、割り込み
②と③の世代が多いと思います。まあ並んでいるのが①の世代ばかりだったら①の世代でもあると思いますが。ベトナム人で割り込みをする人を観察していると、自分より年長者の前の人には割り込まない傾向があります。つまり確信犯ってわけですが、逆を言えば年長者にはそういうことをしてはいけないという儒教精神が備わっているということでしょうか。

4、ごみのポイ捨て
全世代の一定層に当てはまります。ベトナムでは常時道を掃除している人がいるので、そういう人がいるから捨ててもきれいにしてくれると考えているのかもしれません。今でも自動車の窓からごみをポイ捨てする光景はよく目にします。一方ゴミをポイ捨てする人でも自分の家の前にゴミを捨てる人はいないので、やっぱりそういう人は自分のことしか考えていないということも言えそうです。


ざっと挙げてみましたが、改めて思ったのは④の世代があまり挙がってこないことです。この世代は戦争の経験者で絶対数も少ないのですが、あまり日常でスーパーやショッピングモールといった商業施設に出向くことも少ないので目立ちにくいのかもしれません。またこの世代は昔の暮らしを継続している人も多いので、慎ましやかに過ごしている人も多いです。日本では最近キレる老人など悪いことが色々と言われていますが、こちらで老人がバッシングの対象にされることは今のところまだありません。