海外在住者が身内の不幸に遭ったとき
少し前に父方の祖母がなくなりました。私の年齢では祖父母は既に亡くっているという人も多いので特別なことではありませんが、依然父方の祖父と母方の祖母は健在です。ベトナムに出てきてから6年ぐらいになりますが、帰国するたびに祖父母の家には顔を出すようにしています。その都度「会えるのはこれが最期かもしれない」と思いながらここまで来ていたのですが、いよいよその時が来たという印象です。同じような経験を少なくともあと2回することになるのでしょう。
長く海外で住むと近しい身内が亡くなったときに死に目に会えないということはよくあります。今回は祖母でしたが、将来的には自分の両親でもそういうことがあるのかもしれないと思いました。事実こちらに在住の日本人でも親の死に目に立ち会えなかったという人は何人か知っています。これは海外に住んでいる人の宿命といえば宿命なのでしょう。
たまたま見た記事で「親の死に目に会えないのは最大の親不孝」という言葉の本当の意味を解説していました。これは文字通り、「親が死ぬ際に傍にいないことは親不孝」というような意味ではないそうです。正しくは「親より先に死ぬのは最大の親不孝」という意味なんだとか。。。
こういう言葉を聞くと、もし親の死に目に立ち会うことができなかったとしても少し救われたような気になります。人が死ぬタイミングを事前に知ることは中々難しいので、海外に住んでいるとこういった目に遭う覚悟はしておくべきなんでしょうね。