ベトナムってどうなん?

ベトナム人と家庭を築きながらベトナムを考える

日本人の英語力とベトナム人の英語力を考える

以前日本人の英語力がベトナム人の英語力に逆転されたという記事を書きました。

詳しくはこちら;

dtbh.hatenablog.com

 

で、そもそも両国の英語力ってどんなもんなのかを考えてみました。正直ベトナムにいる日本人の英語力は平均的にそれほど高くありません。ベトナム語はもちろんのこと、英語も片言程度でとどまっている人も大勢います。事実、ベトナムは外国語が分からなくても生活しやすいなんていうのが巷で喧伝されていますから。

 

一方ベトナム人は日本語を学んでいる人が多いので、職場などでは日本語のみで済ましている日本人も多いです。なので企業内で外国語が一切分からないのは日本人のみで、ベトナム人は英語または日本語を扱えるスタッフがばかりというケースも珍しくありません。

 

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そういったことからベトナムにいる日本人だけに絞って言えば、日本人の英語力は決して高くないと言えそうです。しかし英語圏や欧米にいる日本人は少なくともアジア圏にいる人より英語ができる割合が高いでしょうから、日本人全体で考えるにはやや早計なのかと。

ベトナム人も然りでして、日系企業で働くベトナム人はそれなりのレベルの大学出身者も多く、同じ会社の日本人より高学歴なスタッフもたくさんいます。少し極端な言い方をすると、上司である日本人が地方大学出身で、部下がベトナム版東大とか早慶出身者揃いなんてのもあったりするわけです。なので日系の会社という範囲に絞っていえば、実はベトナム人のほうが学力的には秀でている可能性もあるわけです。

 

しかしベトナムでの地方大学出身者やローカル企業に勤めているような層、現地ワーカーなども含めるとベトナム人の英語力も決して高くはないというのが見えてきます。

 

個人的な意見としては、国別で英語力を比較するなら、比較する層を絞ったほうがいいんじゃない?と思います。例えば多民族国家などで共通言語が異なるような社会ならともかく、そうではない環境下で語学力を全ての層にわたって求めるのは限界があるではないかと感じるからです。国際社会で活躍しているような人から田舎で農業をしている人まで対象にしてしまうと、国としての英語教育の焦点もぼやけてしまうんじゃないでしょうかね。