ベトナムってどうなん?

ベトナム人と家庭を築きながらベトナムを考える

日本人の英語力がベトナム人に逆転されたって話

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日系企業ではある程度の英語は理解できるベトナム人がほとんどです。とは言ってもローカル企業や地方では全く英語が分からないという人もザラにおり、ベトナム語が分からなければ生活に困るケースもチラホラ。一方で日本から出向してきている日本人でベトナム語も英語も分からないと豪語している日本人もよく見かけます。

 

そこで時折気になるのが「ベトナム人と日本人のどちらの方が英語ができるのか」という疑問。普通に考えれば教育でも先を言ってる日本のほうが上だろうと考えるべきですが、ある調査で今年ついに逆転されたという結果がでました。

 

スイスに本部を置くグローバル教育機関の調査によると、非英語圏の国を対象に各国の英語力を調査したところベトナムは80か国中34位、日本は37位とのことです。アジア圏内で絞ってみると上位はシンガポール、マレーシア、フィリピン、香港など社会的背景でよく英語が使われていたり多民族国家であることが窺えます。

 

近年ベトナムでは英語教育に力を入れており、テレビでも頻繁に英語教育の啓発に関係するような番組が流れています。それに加わり英語ができるかどうかで収入が2倍ぐらい変わるわけですから、学習のモチベーションにもなるだろうと思われます。実際ベトナムでは近年多くの外資企業が進出していますから、語学力を発揮する舞台はたくさんあります。

 

しかし気になるのは日本の位置。かなり前から英語の重要性が叫ばれていますが新興国から抜かれていくというのもどうかというところが正直な感想です。もちろん語学力だけで教育すべてを語ることはできませんが、少なくとも日本人は英語が下手だという印象がベトナムでもあります。

最近では日本の子どもの国語力も低下していると言われてるみたいですから、日本人の言語力はどこへ向かっているんでしょうか?

 

いずれにしても日常で英語を求められることが少ない日本では自然と学べる機会も少ないでしょう。また英語ができるからといってあからさまな収入アップに繋がるかと言われれば日本の場合そういうわけにもいきません。(語学をツールとして職務の幅が広がり結果的に収入が上がるということはあるでしょうけど)

なので英語ができる人というのは結果的に強制的な要素がない限り、海外に興味があるとか語学が好きだとか、そういう部類の人達が大半なのではないかと。

 

日本の教育現場でも英語力改善のために色々腐心されてますが、恐らく社会で強制的に使うことを求められるか、何かモチベーションに繋がる物理的な恩恵がない限りは今後も右肩下がりの順位をたどるような気がします。