ベトナムの風油精て何？

ベトナムに住んでいる人なら一度は見たことがある風油精というこの薬。シンガポールのものらしいですが、早い話が現地人の万能薬といったところです。初めてこの薬を見たときは私も何に使うのかよく分からなかったんですが、人によって色々な使い方をしていたので聞いてみました。

まず臭いはハッカのような非常に鼻に通る臭いがします。そこから想像できるかもしれませんが、鼻詰まりに効果があるようです。寝る前などに胸元にこれを塗ると次の朝には鼻がすっきりしているのだとか。こんなもの塗っている人が隣にいたら一発で分かるぐらい強烈な臭いです。

他にこめかみに塗ると頭痛がおさまると言っている人もいます。同じようにこのにおいが効果を発揮するんですかね。

それ以外にも色々使い方があるっぽいんですが、やはり臭いがきついので田舎や年配の人に好まれているような感じがします。日本ではタイガーバームの方が有名ですかね？昔私の祖父母の家にも置いてありました。どこから仕入れたのかはわかりませんけど。

こういう万能薬は昔の人は好きな気がします。それほど今のように各症状に合わせた薬がなかったのかもしれませんが、正露丸を下痢以外に使用したり（昔は歯痛に使っていたらしい）、オロナインは皮膚系のトラブルに万能だと信じこまれていた気がします。確かに正露丸もオロナインもロングセラーの優秀な薬ではありますが、さすがにオロナインで水虫を治療していた当時の近所のおじさんには、期待しすぎでしょうと言いたいところです。

ところでベトナムではドラッグストアのようなものがなく、個人でやってるような薬局で薬を買う必要があるわけですが、この薬を買うのに都度症状を店の人に確認しながら薬を処方してもらうことになります。なので私のような外国人の場合初めてベトナムで薬を買うのは少し苦労するものでして、症状を上手く説明する語学力が求められます。しかも英語が通じるかと言われればそれほどでもないので、その苦労は尚更のことで始めのうちは日本語か英語が分かる現地の人と一緒に買いに行ってもらった方が安心でしょう。

因みに私はできる限りベトナムの薬局には世話にならないように、日本から常備薬を持参しています。