ベトナムってどうなん?

ベトナム人と家庭を築きながらベトナムを考える

最近耳にする日本脱出について

近年日本経済の閉塞感から日本を飛び出して世界で活躍しようなんていう人も増えていますが、世界に出るとしてもどの国に飛び出すかというのは重要なことです。その人が興味のある国へ行って、その国で楽しくやれていればそれが一番なんでしょうが、現実そんなうまい話は少なく、失意のまま帰国なんて人も大勢います。実際ベトナムでも表に出やすいのは現地でエンジョイしている人たちですが、その陰には「やっぱり日本のほうがいい」と言って帰っていく人も大勢いるわけでして。。。

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今日は若い人が日本から外に出る前に確認すべきことをいくつか挙げてみます。

 

①英語が分からないなんてのは論外

海外で英語が分からなくても楽しくやっている人はたくさんいますが、本当に現地で働きながら長く生計を立てようと思うと英語力は必須です。日本語のみでOKの職場もありますが、長期的な観点からいくと語学のない人の将来性は海外ではゼロです。というより英語+現地語を移住してからでもいいので学ぶべきでしょう。英語圏だと英語のみでOKと思う人もいるかもしれませんが、そもそも英語圏の国のほとんどはあくまで公用語として英語を使用しているにすぎません。なのでその国のセカンドランゲージを習得していればそれだけキャリアの可能性は広がります。

 

②日本で通用するから海外でも通用する

「日本人の働き方が合わない」とか「日本の〜というところが嫌」という意見がありますが、そういった日本の環境で上手く立ち回れる人は海外でも活躍できる人が多いです。日本で上手くいかないから海外に出る人は海外でもパッとしない人がほとんです。確たる地力がなければどこの国に行ってもそう変わらないんでしょう。

 

③食のキャパシティが広いかどうか

海外に出ても「日本食じゃないと嫌だ」という味覚のお子ちゃまは通用しないでしょうね。たまに食べるならともかく、現地人と本当の意味で上手くやるには土着の食文化を受け入れられるかというのは案外重要です。ベトナムでも同じことが言えますが、日本食レストランでしか外食しないような人は現地での人付き合いもかなり限定された層に偏っています。

 

④生活を現地基準で考えられるか

年寄りはともかく若い人はどんどん現地の常識、水準に順応させていくべきでしょうねぇ、やっぱり。悪い方向に流されていく必要はありませんが、ある程度無心でスルーできるぐらいの精神は必要かと思います。もちろんいい部分はどんどん取り入れて然るべきです。

 

ざっとこんなところでしょうか。まあこれだけでもやっていくには難しいと思いますが、あくまでスタート段階でこれぐらいの心構えは必要かと思います。日本より海外のほうがいいからという甘い言葉に乗って来てみたけど、実際全然よくなかったという人は本人にも何かしらの問題があると思います。