ベトナムの白タクの使い方
旅行者にとって白タクはトラブルのもとですから基本使わないほうがいいわけですが、長く住んで白タクと親しくなるとタクシーを使うより安上がりになるケースが多々あります。ベトナムでは白タクを副業でやっている人も多く、本業の傍ら小遣い稼ぎで白タクをやっているという人が多くいます。ただしあくまで白タクというよりは、車を持っている人に御礼でお金を渡すから目的地まで行ってくれというような感覚です。
例えば私の家から空港までタクシーで行く場合、2000円ぐらいかかってしまうのですが、ここで親しい白タクを使えば1000円程度になります。もし往復で頼めば1500円ぐらいで行ってくれます。タクシーの場合は会社に収める必要があるのでその分料金が高くなるわけですが、ダイレクトに利益をもらえる白タクはその料金で十分なんでしょう。
日本の空港にいる中国人の白タクに関する記事を読みましたが、やはりタクシーと比べて格安なんでしょうね。タクシー会社からしたらいい迷惑かと思います。
日本のタクシーが高いかどうかということについては単純に額面だけ見れば確かに高いといえます。交通手段で電車やバスが発達しているところでは普通の人は気軽に利用しようとは思いません。ただそのタクシーを運営する側からすると決して高い料金ではないという主張なわけで、その辺のバランスは難しいのかと。
ただ昔終電を逃した場合、駅から自宅までタクシーで帰ると1万円かかっていたので、やっぱり気軽には使えませんよね。電車だったら300円で帰れるわけですから。
因みにベトナムのタクシー運転手も決して給料の高い仕事ではありません。歩合制の要素がかなり強いので、どれだけ効率よく客を乗せることができるかに必死な運転手もいます。
ベトナム在住の日本人には会社までタクシー通勤をしている人もいますので、そういった人が毎朝、毎夕の固定客になってもらえれば結構大きいようです。日本人側にとっても慣れた運転手が何も言わずに会社と家を往復してくれれば楽なわけですからお互いにとって好都合というわけです。
最近ではウーバーの出現により、タクシー、白タク両方が苦境に立たされているようですが、ベトナムの場合電車が開通すると更にその風当たりが強くなると思われます。