ベトナムってどうなん?

ベトナム人と家庭を築きながらベトナムを考える

賑やかなベトナムの葬式

嫁の実家に行ったとき終始賑やかな音楽が近所から聞こえてきていたので

「祭りでもやってんのな?」

と思い聞いてみると葬式をしているとのこと。ベトナムの葬式は賑やかだなあと思っていたのが1年程前。それから先日遠い親族がなくなったので実際に体験してきました。

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ベトナム人が亡くなったときに、多くの親族が頭に白い布を巻いているのを見たことがある人もいるかもしれません。親族は基本それを巻くみたいですが、私も弔問に行くときに家の前で義父から白い布を受け取り頭に巻きました。(因みにベトナムでは葬式は自宅で行うのがまだまだ一般的で土葬の習慣も残っています)服装もそこまで厳しくはなく、私は一応スラックスとワイシャツでしたが、義兄はポロシャツでした。まあ襟付きぐらいが無難かもしれません。

 

入り口の受付で香典を渡し、名前を記入した後に祭壇へ呼ばれ合掌をします。ここでは家族単位の弔問ということで義父、義母、義兄、私の4人でまとめて行いました。呼ばれて祭壇で合掌をするときには、その横にいる楽器の演奏家のような人が直接楽器を鳴らしてより大きな音で演奏をします。

「これがあの音楽の正体か。。。」

なんてことを思いながら合掌をする私。不謹慎な話ですがほとんど面識のない人の死を悼むよりは初めてのベトナム葬式の様子を観察することのほうに注意がいってしまいます。

 

合掌を終えると横に用意された簡易的なお茶を飲みながら近い親族と話をして撤収。ある程度関係の遠い人の葬式はそんな感じで終了します。日本でいうお通夜ぐらいの感覚でしょうか。

 

日本の葬儀屋のCMでアフリカの葬式を出している賑やかなものがあります。たしかフレーズが「送る人の気持ちは皆同じ」みたいなものだったかと記憶しています。葬式そのものが賑やかなのは特に珍しいものではありませんが、静かに送り出す日本の葬式に慣れているとどうにも違和感がありますね。まあベトナムの場合、静かにしめやかにやろうと思っても外ではクラクションやらの騒音が茶飯事ですから、音楽でもある方が場の雰囲気は保ちやすいのかもしれませんが。。。

 

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