ベトナムってどうなん?

ベトナム人と家庭を築きながらベトナムを考える

海外に出るメリット、デメリット?

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最近では日本人の若者について内向き志向がよく取り上げられるので、海外に出ることは素晴らしいみたいな傾向がありますが、実際はどうなんでしょうか?人によっては閉塞感のある今の日本よりも世界のどこかに自分が暮らしやすい国が必ずあるはずとうたっている人もいます。今日はそのへんについて自分が感じていることを書きます。

 

①海外生活で視野が広がるか?

単純な内容ですが考えると結構深い疑問です。海外生活や旅行で日本との違いを体験すればそれだけ見識は広がりますので、そういった浅い意味では視野は広がると思います。一方でもっと深いイデオロギーに関するレベルの視野まで広がるかはその人次第で、ただ生活しているだけでは深まるものではないのかと感じています。実際ベトナムで10年以上生活している日本人でも日本だけで暮らしている日本人と何ら変わらない感覚の人はたくさんいます。日頃プライベートで関わるのが日本人だけのような人の場合、更にその傾向が強くなります。

 

②生活的な保証、安定

今の日本で老後の先行き不安など色々報じられてますが、では海外に出ると日本にいるより安定を望めるのでしょうか?答えはもちろんNO。少なくとも今の日本で言われるような安定を求める場合、海外に出るべきではありません。日本にいたほうが確実に安全です。一方日本人は海外のどこに住んでも「外国人」なので、実力があれば他国でも自由にやっていける部分はあります。ここでいう実力とは仕事などの能力にとどまらず、感性や人徳、協調性などあらゆる範囲に及びます。まとめれば「人間力」といったところでしょうか。

 

③日本にいたいなら日本に居続けるべき

「若者はとりあえず海外に飛び出せ」的な考えは賛成ではありません。いい加減な人は海外に出てきてほしくないのが私の本音です。また自分をステレオタイプの日本人と当てはめて見られることもあるので、窮屈に感じることもあるぐらいです。また国際的に非常識な人が現地に落としていく「ゴミ」を在住者が片づける羽目にもなります。

 

結論として、出ても出なくても本人次第の要素が強いわけですが、全ての人が海外に出るべきかと言われるとそういうものでもないと思っています。