もうすぐベトナムにも電車が…
現在ベトナムで初のモノレール電車がハノイとホーチミンの2都市で建設されています。これまでは長距離間を走る列車のみだったので、この電車が開通すると都市部の渋滞緩和や大気汚染対策など様々な効果が期待されています。
しかし果たして思い通りにいくのかというのが、私の正直な意見でして、まず当のベトナム人たちはそれほど電車の完成に期待をしていません。
まず今回の建設を請け負った国ですが、ハノイは中国でホーチミンは日本が担当しています。ハノイが中国なのは予算の関係もあったようですが、ハノイとホーチミンの建設途中段階での写真がSNSにアップされていました。
これを見ると左のホーチミンのレールはまっすぐ綺麗なのに対し、ハノイのは何か波打っています。これを見たベトナム人からは、
「ハノイも金を渋らず日本に頼んだほうが良かったのに!」とか「危険と分かってる乗り物になんでわざわざ乗る必要があるんだ?」との声があがっています。中国は鉄道に関してよくないニュースが世界中で広まっていることもあり、ベトナム人も中国の鉄道というところへの不信感はかなり強いようです。
また他にも家から駅まで行く手間を考えるとそのままバイクで言った方が早いといった意見も目立ちます。バイクだと家から会社までそのまま乗り付けられるので、最寄り駅まで歩くということを億劫がるベトナム人が多いとのこと。確かにこれほどバイクが普及してしまってはそう考えるのも頷けます。
電車を利用するメリットを国民に浸透できなければ、ベトナムでの電車の普及は起こらないでしょう。