ベトナムってどうなん?

ベトナム人と家庭を築きながらベトナムを考える

計画性がないと言われるベトナム人の背景

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ビジネスの場でベトナム人は計画性がないとか、目先のことしか考えないというのは日

系企業内で共通の認識です。1年後の100万円より今日の5万円を取るといったよう揶揄はよく言われるところです。

これについて「ベトナム人は馬鹿だから」で片づける日本人も一定数います。まあ実際それによるビジネス的な被害を受けたケースもあるかもしれませんので、怒りからそう考えてしまうのも仕方がないのかもしれません。ただ馬鹿で終わらせてしまうと話が終わってしまうので、もう少し突っ込んで考えてみました。これについてベトナム人の友人と意見交換したことを紹介します。

 

私「そもそも何で計画しないの?」

 

友人「色々な答え方ができると思いますね。まあ計画を立ててその通りに行動しなければならないという意識は芽生えにくい環境だと思います。何が起きるか分かりませんからね。」

 

何が起きるか分からない。まあそれは世界中どこにいてもそうでしょうが、日本と比べて予定通りにいかないという意味では確かにその通りだと思います。日本の場合は一度作った予定はその通りにいくためにそこそこ努力するものですが、予定通りにいかない前提で予定を立てるとそうなってしまうんでしょう。

 

私「学生のときにスケジュール表を作らされるようなことは?」

 

友人「覚えがないですね。日本はそういうのが教育であるんですか?さすがですね!いいと思いますよ。」

 

古い話ですが小学生の頃って自分または学校で作ったスケジュールをしっかりこなすことを結構厳しく先生から言われていたような気がします。そんな子供時代の名残が今の日本人の感覚でしょうか。

 

 

私見ですが、自分一人で完結するスケジュールであれば本人の意志次第でどうとでもできると思います。ただ他者が関与することに関してはどうにもならないことって必ずあると思うんですよね。身近な話、どこかへ移動するスケジュールを組んだとしても、その公共交通機関が時間通りに来なければスケジュールは狂うわけですし。

結局日本ってみんなが個々のスケジュールをしっかり計画通りこなすからこそ、個々のスケジュールがその通りに消化されやすいんじゃないかと思いました。

で、自分個人で完結するスケジュールっていうのは社会の中で生活するにはほとんど不可能なので、他者に迷惑をかけないよう決められたスケジュールは確実にこなすように学校で教育していたということなのかもしれません。ビジネスでもプライベートでも自分の予定を頻繁に狂わされる人はあまり好かれないものです。

 

少し論理が飛躍してしまった気もしますが、ベトナム人の計画性について考えるつもりが、日本人の計画性について考えることになってしまったひと時でした。