ベトナムってどうなん?

ベトナム人と家庭を築きながらベトナムを考える

ベトナムの独立記念日について思うこと

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一昨日9月2日はベトナムの独立記念日なんですけども、この日はベトナムの祝日なんで一日休みになります。ベトナムの独立記念日についてはウィキペディアなどにも掲載されていますので興味のある方はそちらを見てください。一応リンクを貼っておきます。

ベトナム独立宣言 - Wikipedia

で、早い話がフランスや日本の支配から解放された日となるわけですが、この日の国営テレビでは支配されていた当時の映像やホーチミンの過去の功績などを紹介し、独立の尊さを訴える番組が続きます。(今の若者は単に休みを楽しむみたいな感じの人が多いですけどね)

 

こういった番組を家で何となく見ていると、独立に向けて当時を振り返りながら、国としての今後の方向性が見え隠れします。基本的な番組構成の流れとしては、

①過去の支配されていた苦しみ

②独立に向けて勇敢に戦う戦士たち

③それによって勝ち取った独立

④勇敢な先祖のおかげで現代の平和な暮らしがある

⑤更なる国の発展のため国民みんなで頑張っていこう

といった感じになります。かなり大雑把な書き方ですが、ベトナムで戦争関係の番組をみると大よそこんな展開です。

 

一応支配(統治?)していた日本の立場としては若干肩身が狭い気もしなくはないですが、ベトナムは日本を含め、フランスやアメリカなど過去に問題のあった国に対してバッシングをしてくるスタンスではないので、そういう意味では現地に住む日本人にとって大変ありがたいことです。立場上、過去のことは水に流せとは絶対言えませんし、いつまでもバッシングされ続けても正直困りますしね。

 

個人的にですが、過去の戦争や独立などのつらい歴史を現在の発展のためのエネルギーへ向ける着地点は見事だなぁと。。。戦争の記憶を風化させてはいけませんが、当時の恨みの感情を世代を越えて現代に受け継ぐ必要はあるのだろうかと考えさせられます。