ベトナムの日本料理屋の接客について
ベトナムでも和食ブームということもあり、最近はローカルの人でも気軽に入れるなんちゃって日本料理屋も増えてきました。基本的にオーナーが日本人のところは日本人客が来る前提で内装や接客の教育をするものですが、オーナーがベトナム人で客層もベトナム人をメインにしている店は、いかに「日本的か」をステレオタイプで表現しているところが多いです。
ですからまず内装で富士山と桜はテッパンでして、そこに芸者が加わればもう日本っぽさ完了という感じになります。
また制服も女性の場合中途半端な和装のようなものを採用しているところが多く、当の日本人からしたら「こんな日本無いぞ…」と言いたくなるようなところがたくさんあります。
しかしどれだけ日本を演出したところで、決定的な違いが出るのが接客態度。外面をどれだけ日本っぽくしても接客のやり方を一朝一夕でできるほど日本の接客はベトナム人にとって手安くありません。なので日本のような店に入りながら、ローカルレベルの接客を受けるので、日本人からしたら非常にアンバランスな印象を受けるわけです。恐らくこの傾向はアジア全域で言えることなのかなぁと。。。
そういえば以前嫁とハノイのイオンモールに行ったときの話ですが、こちらのスーパーでも従業員がバックヤードに入るときは、店内に一礼してから入るように教育されています。この行為はベトナム人にとっては正直訳が分からないわけです。誰に対する礼なのかと。
日本では電車の車掌も車両間を通り抜けるときに一礼をしてから連結部へと出ていきます。それを見ていた韓国人らしき旅行者が感銘を受けていました。
日本にいるときは特に何とも感じていなかったのですが、こうした無言の一礼というのも、海外で見ると何とも気品の感じる振る舞いに見えるものです。