同じ露出でもベトナムでは…
ベトナムの航空会社といえばベトナム航空とLCCのベトジェット。これらの航空会社がベトナムの空を席巻しているわけですが、最近ではベトジェットの国内利用客数がベトナム航空を上回るとなど近年かなり力をつけてきているLCC会社です。
私はこのベトジェットの存在はベトナムで暮らし始めてから知ったのですが、かつてシンガポール路線の就航記念として機内でモデルのビキニショーをするといった大胆なプロモーションをしておりました。
客室乗務員にお色気は必要ないとの声が色々なところから上がって来そうなものです。しかし実際の売り上げは通常の2倍になるなど、これ目当ての客層がいるのは事実のようです。
私はこのニュースを見たとき3年ほど前にスカイマークが制服をめぐって物議を醸したことを思い出しました。ご存知の方も多いと思いますが、客室乗務員の制服を膝上15cmのミニスカートにするといった発表です。
他国であればスルーされていたかもしれません。しかし日本国内でなかなかの反発を受けてしまい2016年に経営破綻に陥ってしまいました。民事再生法による再開後は黒い制服に変更されています。
スカイマークのミニスカの一件があったときにワイドショーに出演していたある有識者が、
「東南アジアなどのサービス業が未発達な国は肌の露出が多い制服が多い」
と言ってました。
少し侮蔑的な発言のようにもとれますが、まあ言わんとしていることは分かります。
そもそも気候の関係もあってか、こちらでは男女とも肌の露出に関してあまり抵抗がありません。
例えば生足にショートパンツというのは日本ならギャル系ファッションに分類されそうなものですが、こちらでは誰でもそういう格好をします。大人しい清楚系な子でも穿きますし、自分の脚に自信があるかないかなどはお構いなしです。
なので普通の店の制服がミニスカートであろうが誰も何も言いませんし、むしろロングスカートの方が違和感を覚えるような環境です。
こういったことからベトジェットの就航記念のプロモーションのようなこともスカイマークのときほど反発を食らわずに済んだのではないでしょうか。
因みに機内のビキニショーでは当局から罰金をくらったそうですが、航空会社側からは健全なサービスとして罰金覚悟で強行したのだとか。罰金をくらってもそれを超える収益があったんでしょうねぇ。。。
ところで世界には様々なLCCがありますが、LCCの客室乗務員の服装はFCCの乗務員と比べてカジュアルさを売りにしているところが多いように思います。
例えばエアアジアなどでは一部の路線ではジーンズを穿いて搭乗していますし、ベトジェットではハーフパンツが制服です。
夏のキャンペーンだとかでまたしてもビキニのプロモーション画像が作られておりましたが、ロゴがなければもはや何の宣伝か分かりません。もしこれを日本でやったら即行炎上して消滅させられるのがオチでしょう。
女性の制服に関する露出問題は大方女性から反発をくらうものですが、もし男性乗務員で全員マッチョのタンクトップとかだったらどうなるんでしょう。一度そんな飛行機に乗ってサービスを受けてみたいものです。
名前も「マッチョエアー」みたいな。