ベトナムってどうなん?

ベトナム人と家庭を築きながらベトナムを考える

ベトナムの中距離バスが普通より遅くなる理由

f:id:dtbh:20180507225357j:plain

中距離バスに乗ってどこかへ行くとき、どこから何時に出発して降車場所はどこなのかなどを押さえておくのは常識です。しかしベトナムの中距離バスはその辺りが全部アバウトなので、それほどしっかり把握しておく必要はありません。

 

とりあえず始発地点と終点は決まっていますが、乗り降りの場所は客が自由に選ぶことができます。つまり自分が降りたい場所にきたら運転手にその旨を知らせると、高速道路のど真ん中であろうと関係なく降ろしてくれるというわけです。

一方乗りたいときもわざわざ停車場まで足を運ぶ必要がありません。道路沿いに立っていて目当てのバスが来たら、合図を出します。するとバスは停まりますので、そのまま乗り込むことができます。

 

どこでも乗り降りできるという点では便利ですが、一長一短あるこのシステム。まず自分が始発地点から終点地点まで行きたい場合、途中で頻繁に停まったりするので時間がかかります。仮にノンストップで1時間の道のりだった場合、1.5倍ぐらいはかかるかと。またバスターミナル付近では客もバスターミナルまで足を運ばずにその近辺でバスが来るのを待ちますから、多くのバスが道路上にごった返します。なので渋滞の原因にもなります。

 

 今までベトナムで出会った日本人でこの長距離バスを利用した人に出会ったことはあまりありません。私の場合、出張先がハノイの隣の省とかになるとこの長距離バスを利用することになるのですが、他の企業ではそんなこともあまりないようです。

利便性という部分以外に危険だとかいう声も時折耳にしますが、仮に日中で幹線道路を走るようなバスの場合、女性一人であっても危険ということはまずないと思います。ただベトナム語しか通じないのが普通なので、土地勘などがなければ市内のバス同様に乗りこなすのは少し難しいと思います。