ベトナム男子が日本女性を射止めるのは難しいか？

一昔前にベトナム人男性としての成功を表す言葉に以下のようなものがありました。

「毎日中華料理を食べて、西洋建築の家に住み、日本人の妻をとる」

中華料理はかつて高級料理で誰でも食べられるものではありませんでした。西洋建築の家は最先端で非常に高価な家です。そして日本人妻のイメージは「おしん」のように純朴で黙々と働くというイメージです。このすべてを手に入れた男は社会的成功者の象徴だというものです。イメージに偏りがあるものの日本の女性が外国で高い評価を受けているのは悪い気はしません。

さて、「おしん」のようなイメージを持たれたまま結婚されては日本女性にとってはたまったものじゃありませんが、実際ベトナム男子にとって日本女性は高根の花なのでしょうか？

まず越えられない経済的な壁というのがありますから、いきなり物理的な壁にぶち当たります。愛があれば問題ないなんて言ってる甘ちゃんはこの時点でゲームオーバーです。

次に日本女性に好かれようと思うと言葉の壁があります。これはどこの国でも言えることですが、新興国の場合その国の公用語がメジャーな言語でない場合、必然的に日本語を話すことを求められるケースが殆どです。なので日本人と恋愛関係になった場合はベトナム人が日本語を話すケースがほとんどです。

続いて清潔度合いについて。フリーペーパーでベトナム男子を恋愛対象として見れるかという記事に「清潔レベルが低いから無理」と答えている日本女性がいました。もちろん個人差はありますが、私が見ても妥当な意見かなぁと思います。これは当地に住んでいる方なら何となく共感してくれるでしょう。

これら以外にもいろいろありますが、これらを全部兼ね備えていて且つルックスも日本人から見てそこそこというベトナム男子はかなり少数になってしまいます。単なる性格だけでは越えられない壁というのはなかなか難しいものです。

それにベトナム男子も日本女性なら誰でもいいというわけではありませんから、もちろん彼らにも選ぶ権利はあります。

なのでそんな少数派同士が出会って恋愛関係に発展するというのはもの凄く希少なことなんだなぁと思いますし、実際に私が知っているその組み合わせの方々には幸せになってもらいたいと他人事ながら思っています。

ベトナムの映画でベトナム男子が日本女性と恋に落ちる映画というのをちょくちょく見かけますが、その逆のパターンは見かけません。ベトナム人女性と日本男子が恋に落ちる物語より実例が少ないため、夢があって受けがいいのかもしれませんね。

そういえば２０年ほど前に「ドク」という日本のドラマでも日本女性とベトナム男子の恋愛映画でした。今思えば香取慎吾もよくベトナム人役を演じていたものです。