ベトナムってどうなん?

ベトナム人と家庭を築きながらベトナムを考える

ベトナムの個人商店は消えるべきか

ベトナムではまだまだ個人商店が多く存在します。スーパーマーケットやコンビニの普及にともない雑貨屋や市場などの規模は縮小傾向にありますが、あくまで都市部に関してだけいえること、地方ではまだまだ個人の小規模店が活躍しています。

日本の商店街では昨今シャッター街になっているところが多いですが、これも消費者側の効率化という時代の波の結果というところでしょうか。恐らくベトナムでも同じことになるという見方がされています。しかし日本と少し違うところは商売人の倫理観というところ。あるベトナム人がこんなことを話していました。

 

「スーパーとか大手の会社は信頼性が大切だからあんまり無茶苦茶なことはしません。それこそ腐ってる食材を店頭に並べたりとか、変なものを売りつければ一気に客足が遠のきますからね。個人の商店では悪い店は消費期限をごまかしたり、せこいことをやっているところも多いですから、安心してものを買えませんね。」

 

ベトナムの場合スーパーでも不安視されている部分はあるのですが、個人商店よりはマシとのこと。もちろん真面目な商店もありますがその見極めは難しいようで、多少高くても大手のコンビニで買った方が安心だそうです。

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都市計画という部分で個人商店はあまりない方が効率的だそうで、その理由も街を歩いていれば容易に想像できます。ベトナムではいつも言っている通りバイク社会なわけですが、個人商店にはバイク置き場なんてものはなく、自動的に歩道が駐輪場になってしまいます。で、通り一辺全て個人商店となると、もはや歩道全てがバイク置き場になるわけですから歩行者のための道ということにはなりません。最近は取り締まりもするようになってきましたが店の前の歩道を占領して店の物を並べるなんてこともよくあります。

個人商店は資産も少ないので設備投資することもできませんし、店内環境も汚いところ多いです。そういったところはこれからの経済の発展に伴って自然淘汰されるべきだというのが友人の意見。

 

日本ではそういった個人商店がなくなっていき、今でも生き残っているところは逆に風情があるレトロな店として大事にされていますが、いつかベトナムでもそんな時代がくるのだろうかとふと考えてしまいました。