ベトナムってどうなん?

ベトナム人と家庭を築きながらベトナムを考える

ベトナム人の移民が世界中にいるという話

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華僑というのが世界中にいるように越僑というのも世界中にいると知ったのはベトナムに来てからでした。何となく昔読んだ漫画で、ドイツにベトナム人街があることを知っていたぐらいでした。しかし当地で生活をしていると日本も含め様々な国でこの人たちの存在があることを知ります。

 

まず日本では大阪にベトナム人街が存在します。元はインドシナ難民のようですが、今ではその人たちから3世、4世と続いて地場に根差しているようです。最近増えている日本でのベトナム人による犯罪ですが、これは越僑ではなくベトナムから一時的にやって来た人たちがすることですから、いい迷惑だと言っていました。まさに本音だと思います。こういう人たちはルーツはベトナムで今でもベトナムの文化に誇りをもっていますが、2世とかになると日本生まれの日本育ちなので習慣や考え方はかなり日本人に近いと考えたほうがいいと思います。

 

嫁とベトナムで結婚式を挙げたときはオーストラリアに住んでいる越僑の親戚が来ていました。白髪の初老の男性ですが、物腰が紳士的で明らかにローカルのベトナム人とは一線を画していました。酒を飲んでガヤガヤやるような感じではありません。

 

アメリカにも越僑は多く住んでいます。こちらは昔共産圏に社会が統一されるときに民主制側に立っていた人たちが多いようです。当時のベトナム社会からするとあまり褒められた存在ではなかったのかもしれません。しかし今は普通にベトナムとアメリカの関係も良好ですから、知り合いのアメリカ越僑もよく本国と行き来をするようになったと言っておりました。

 

このような越僑の中には外国で富を得た人もおり、ベトナムにその資金援助を行っている人も多くいます。国籍は既にベトナム人ではないのであくまで外国人からの援助ということになりますが、実際そういった越僑も多いので一目置かれる存在でもあるのだとか。

 

日本の移民というと日系人が多いブラジルあたりが浮かびますが、その3世など日本に行ったことがないような人は自分のルーツの国に対してどのように感じでいるのでしょうか。最後にドイツにいるベトナム移民の望郷をテーマにした歌を貼り付けておきます。こちらはベトナムの国を紹介するPVでも採用されており、長年にわたって多くの歌手からカバーされている有名な曲です。

 

youtu.be

 

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