ベトナムってどうなん?

ベトナム人と家庭を築きながらベトナムを考える

ベトナム社会での自殺とは

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ベトナムでも時々自殺を扱ったニュースがあがってきます。理由としてよく聞くのは浮気されたから、その相手を殺して自分も自殺というパターン。浮気相手も殺されるかはその時々です。

金銭的な貧しさで自殺というのは聞きません。あと人間関係などのストレスが原因で自殺したなんていうのも稀です。最近では学校での子ども同士のイジメが問題になってきていますが、イジメられた子どもが自殺したという話もまだ私の知る限りでは聞いたことがないです。

 

近年の日本では子どもの自殺に関する事件は年に何回か聞くようになった気がします。自殺の理由もイジメの他に先生の暴力、叱責や過失など。確か昔はイジメを苦に自殺というのが圧倒的に多かった理由だと思うのですが…

私の場合、これまで幸いにも「自殺したいと思うぐらい辛い経験」はあっても「実際に自殺しよう」と考えたことは一度もありません。恐らくこういった方は大勢いらっしゃるんじゃないでしょうか。

 

子どもの自殺が発生したときにまずマスコミが騒ぐのはその原因と責任はどこにあるのかということ。イジメだったらその当事者と学校を徹底的に叩き、教員や親が原因だったら時代の異常性を喧伝する。テレビではよく分からないコメンテーターが当たり障りのない主張をして纏めようとする。

 

もちろん現場レベルで子どもが自殺に追い込まれないような環境を築くことは大切なことだと思います。ただその前にまず子どもが自殺という選択をしないように教育することのほうが先なのではないかというのが私の考えです。

 

子どもであろうが大人であろうが、どこの社会にも人を追い詰めるような要素というのは存在しているわけで、その要素そのものを完全に社会から無くすというのは正直無理な話です。だとしたらそんな状況に陥っても自殺という選択に走らない教育が今こそ必要なのではと感じています。無論その悪い要素に加担するような人間にならないような道徳教育も必要なんでしょうが、毒を取り除くほうばかりを注視するのではなく、毒に負けない教育をもっとしてみては?と思う昨今です。