犬から学ぶ昔のベトナム人
日本でペットが家族の一員と呼ばれるようになったのはいつからでしょうか。少なくとも私が生まれる前からそういった考え方があったような気がします。ベトナムでもようやくこの考えが出てくるようになりました。
「そもそも家族の一員じゃなかったら何なの?」
今の日本の若い子からはそんな疑問がでるかもしれません。ベトナムでは正に犬猫は人間以下の存在、犬畜生的な扱いです。特に虐待を受けているというわけではありませんが、分かりやすく嫁の実家の犬を例に出して紹介します。
1、基本番犬扱い
実家は田舎で玄関が居間から離れているので、玄関に誰か知らない人が近づいてきたら吠えます。家の人はこれを聞いて誰か来たのか判断します。チャイムはありません。
2、頭をなでない
とりあえず私に既に慣れている番犬は尻尾を振って近寄ってきます。私もかわいいので頭を撫でようとするんですが、「汚いから触らないほうがいい」と嫁に言われてしまいました。「汚いって…お前んちの犬やろ…」て感じです。
3、名前がない
飼い犬には名前があるものと思い込んでいた私が甘かったです。「名前なに?」と聞いたら「は?なんで犬に名前つけるの??」みたいな反応が返ってきました。余談ですが、昔は時々犬をアメリカ人の名前で呼んだりすることがあったそうです。それはベトナム戦争時のアメリカに対する侮蔑的な意味合いからきているそうですが、現在では両国の関係も良好ですのでそういうこともあまりないそうです。
4、飯は残飯
人間の食べ残しがご飯です。見た目は最悪ですが、もりもり食べてます。
以上のような感じで犬を扱っているベトナムですが、最近では愛玩犬として犬をかわいがる人も増えてきました。こちらではハスキーが富裕層を中心に人気のようですが、経済の発展に伴い将来的にペット産業が発展する可能性を秘めていそうです。