ベトナムってどうなん?

ベトナム人と家庭を築きながらベトナムを考える

ベトナムの祝日のタクシー

  f:id:dtbh:20180503133244j:plain

ベトナムのタクシーは元々移動距離が短すぎると乗車拒否する傾向がありますが、祝日となるとそれが更に顕著になります。特に観光地やバスターミナルなどタクシーニーズが多いようなところは強気で、近距離ではまず行こうとしません。相場の倍払うから行け!と言えば行くんですけどね。最低5万ドン(250円)ぐらいからが一つの目安でしょうか。(普段だと2万ドン(100円))

 

先日カットバ島からハノイに帰ってきたときもバスターミナルから自宅までタクシーを利用しました。この日もやはり運転手はメーターを使わず言い値で、相場の1.5倍ぐらいだったかと思います。

「今日は祝日だからメーターは使わないよ」という意志表示の表れでしょうか。メーターの料金表示のところにはしっかりと黒のテープが貼られて見えないようになっています。ある程度事情の知っている現地の人なら問題ないでしょうが、外国からの旅行者などがそれを見るとぼったくられていると感じるでしょう。

 

ベトナムの労働法では祝日出勤の場合、賃金が通常の3倍になることが義務付けられています。例えば日給2000円だとした場合、祝日出勤は6000円になるという計算です。本来祝日は誰も働きたくないものですが、わざわざ会社から命令して出勤させるんだからそれぐらいの賃金を保証してあげなさいという国からの心遣いなんでしょう。なので経営者は寧ろ祝日に従業員を働かせることを嫌います。

 

前述のタクシードライバーの給与体系がどのようになっているのか分かりませんが、もし歩合制で、それが通常の3倍の収入となる場合、できるだけ遠い距離の乗客を乗せたがるのは自然のことかと思います。乗りたい客はいっぱいいますし、明らかにタクシー側の方が立場が上になるわけですから。

ただ言い値の交渉でメーターを回さないタクシードライバーもいますので、その場合は客が支払った金は全てポケットマネーになっていると思われます。こういった部分につけこんで祝日には観光地に白タクがわんさか出てくるのは、新興国でよく見られる光景です。

 

 関連記事:

 

dtbh.hatenablog.com