ベトナムってどうなん?

ベトナム人と家庭を築きながらベトナムを考える

日本ってどうなん:「しょっつる」ってベトナムのあれか!

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ベトナム料理を語る上で欠かせない調味料で「ヌックマム」というものがあります。日本ではナンプラーという名前のほうが馴染みがあるかもしれません。ナンプラーはタイ語ですのでタイでもこの調味料が使われているのですが、ベトナムに来るまでこの調味料のことをよく知りませんでした。邦名では魚醤と呼ばれるそうですが、勝手に東南アジア独特の調味料だと思い込んでいたのです。

 

魚をもとに作った調味料で独特の臭みがあるのですが、この調味料がいけるかどうかでベトナム料理を食べることができるか判断できるぐらい、日ごろの食卓に並びます。私は初めからそれほど苦手ではなかったのですが、在住の日本人ではあまり好きじゃないという人も結構います。まあ日本人にとっての醤油と理解してもらえれば話が早いです。f:id:dtbh:20180122231217j:plain

ところでこのヌックマムですが、どうやら日本の一部の地域では昔から使われているれっきとした日本の調味料だそうです。先日「しょっつる」と書かれた調味料がご当地の特産で販売されているのを見ました。店員の説明では魚醤と言っていたので、もしかしてヌックマムのようなものかと思い匂いを嗅いでみると確かにそんな感じでした。もう少し詳しく調べてみると、「しょっつる」とは秋田県で作られるはたはたを材料とした魚醤だとのこと。大阪育ちの私にとって東北地方は疎いのですが、ヌックマムに似たものが日本にも昔からあったとは少し驚きです。

 

その国の調味料はその国の料理の味付けを左右しますから、その調味料が味覚的に問題なければその国の料理も食べられるかと。醤油が嫌いな外国人は日本料理をそれほどおいしいとは思わないでしょう。そういう意味では色々な調味料に抵抗がない人ほど味付けに対するキャパが広いと言えそうです。