ベトナムってどうなん?

ベトナム人と家庭を築きながらベトナムを考える

ベトナムのホテルとニャーンギーの違い

ベトナムで生活しているといたるところで見かけるnhà nghỉ(ニャーンギー)。

直訳すれば休家という意味になりますが、普通の日本人旅行者ならまず泊まることはない宿泊施設だと思います。

まずこのニャーンギーというのは現地では色々な使い方がありまして、文字通り宿泊施設として多くの人から利用されているというところから話を始めます。

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例えば日本の場合、ビジネスホテルというものがありますが、ビジネスホテルとはどういったものかと聞かれれば何と答えるでしょうか?法的な定義はともかくとりあえず仕事や所用で泊まる簡易的なホテルということになると思います。このニャーンギーも現地人のビジネスホテル的な役割を果たしています。

 

一方で日本のラブホテル的な役割も果たしていたりします。ビジネスホテルとラブホテルの違いは何かと言われると、日本の場合共有の飲食スペースがあるかないかが法的な境目になるようです。一方ベトナムではそういった法律はありませんので極端な話、「リゾートホテル=ビジネスホテル=ラブホテル」のような括りになるわけです。

 

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しかしもちろん立地や建物の雰囲気によってラブホテル的あるいはビジネスホテル的のどちらの要素が強いのかは外観を見れば分かるようになっています。写真のように時間割の料金が提示してあるようなところは間違いなくラブホテルの要素が強いということ。特に入り口に日本のラブホテルの車庫のように簾があればよりその要素はより強いということです。

しかしホテルと銘打ってこのニャーンギーと遜色ない、というか兼業みたいなことをやっている宿泊施設はたくさんあります。法的な区別は特にないので、それこそ一番の違いはというと部屋にコンドームが用意されいるかどうかといったところでしょうか。

 

カラオケや飲み屋などの性風俗店があるところには大抵この手のニャーンギーが隣接しています。ただニャーンギーと聞くと所謂ベトナム人にとっても昔からある「連れ込み宿という印象=汚い」というのがあるようなので、そういった連れ込み宿専用のようなところでもあえてホテルと名乗っているところも多いそうです。