ベトナム人の隣国意識
さてベトナムに戻ったのでまたベトナム内の記事に戻ります。海外旅行がまだまだ一般的ではないとはいえ、少しづつ富裕層の増加に伴い海外旅行が注目されるようになってきた昨今ですが、行きたい国というのはかなり偏りがあるような気がします。
まずほとんどのベトナム人に言えることですが、言ってみたいという国は自分の国より経済が発展している国です。日本も然り、アメリカや近場ではシンガポールなどがこれに該当します。「発展している=色々なものが売っていてハイテクなものもたくさん見れる」というのが一番の関心事ということでしょうか。どんなに有名な歴史的建造物があろうが、いわゆる新興国には大して興味を示さないのが一般的です。
なので隣国にはアンコールワットで有名なカンボジアがあるにもかかわらず興味のあるベトナム人はごくわずか。それこそお金が無くても気軽に行ける海外旅行ですが、行きたいとは思わないのがほとんどのベトナム人らしいです。
まあ日本は島国で外国へ行くことそのものが一つの目的みたいになっているところがあるので、お手軽に行ける海外旅行という発想自体が間違っているんだろうと感じさせられました。それこそ日本のヨーロッパ~ヵ国ツアーみたいに同じ国に1日程度しか滞在しないようなものはベトナムではあまり理解できないかもしれません。
因みに隣国ラオスに行ってみたいと思うベトナム人もあまりいません。ラオス人でベトナムに留学に来る人は一定数いるようですが、ベトナム人でラオスに留学する人はほとんどいないとのことです。以前私がその理由をあるベトナム人に聞いたところ、
「行っても学ぶことないでしょ?」
とのことでした。「あんまチョーシ乗んなよ!」と感じたこの気持ちは将来の何かのときのためにとっておきます。