ベトナムってどうなん?

ベトナム人と家庭を築きながらベトナムを考える

ベトナム人嫁の家事について思うこと

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我が家では家事は分担しており、基本的には炊事は嫁で洗濯は私。部屋の掃除についてはその時に応じてそれぞれでやるということになっています。

 

私が比較的几帳面な性格ということに相まって、国民性の観点から大雑把なベトナム人である嫁は、当初家事のやり方について私から注意を受けることもしばしばありました。今となってはそのやり方をしっかりしてくれているので、注意を受けることもすっかり減ってきたこの頃です。

 

ところでベトナムではキッチンの油汚れに対する意識があまり高くありません。少しキッチン周りの家事をしている方なら容易に分かることだと思いますが、油汚れって普通に水拭きするだけじゃあ取れませんし、定期的に汚れを落とさないと劣化が激しくなりますよね。

ですがベトナムではこの頑固な油汚れの落とし方(重曹を使ったり、専用の洗剤を使う)があまり浸透しておらず、そのまま放置している家庭がかなり多くあります。なので台所なんてのは使う年数に応じて真っ黒になっていくもんだ的な発想で手付かずの家庭も多く、ローカルの飲食店でさえそんなところが普通です。

なので私も当初嫁に油汚れの放置具合がひどかったので注意したところ、

 

「でもこれは掃除しても落とせないわよ。」

 

と言われたので、落とし方をちゃんと教えました。日本の重曹製品を扱っているダイソーさんには感謝です。

 

ベトナム在住の日本人はマンションを現地のベトナム人から借りている人が多いのですが、その中のあるオーナーがこんなことを言っていました。

 

「外国人に部屋を貸すことはよくあるよ。でも日本人は大歓迎だね。綺麗に部屋を使ってくれるし、場合によっては貸した時より綺麗な状態で返してくれたりするもんね。」

 

日本の場合部屋を返すときはそれなりに掃除して返すのが普通ですが、こちらでは掃除もしないで返すのが普通です。しかも長年の汚れをそのまま残したまま返す人もいるわけですから、オーナーの気持ちもよく分かります。

使ったら汚れるというのは当然ですが、「綺麗に使う」ということに日本人が敬意を払われていることに少し誇らしさを感じました。