ベトナムってどうなん?

ベトナム人と家庭を築きながらベトナムを考える

「ここはベトナムだから」という精神安定剤

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異国へ行けば文化も習慣も異なるので日本にいるときより思い通りにいかないことは多々あります。それが大らかな気持ちでお国柄の違いだからといって受け流せるレベルもあれば、殺意を抱くレベルまで様々です。

異国での苛立ちは色々と精神衛生上よろしくないのでこれまで何とか発散してきていましたが、ある程度生活の期間が長くなるとそもそも苛立たないように工夫するようになりました。

 

 

①時間は守られない前提で行動する。

プライベートならまだしも仕事でも遅れることが普通なわけですから、こちらもそれを見越して行動するようになりました。例えば何かを修理に出したときに1週間かかると言われれば10日かかると思って行動します。そもそも言われた期間を鵜呑みにして期待することが間違っていると考えるようになりました。

 

②適当なことを言われても気にしない

内容にもよりますが、間違った道を教えるぐらいは普通という認識でいるようにしています。そもそも警察でもなく、タダで教えてもらってるわけですから正確なことを聞けると期待するほうがおかしいと考えます。

 

③相手を非常識だと思うのは自分が非常識だから

接した人で「こいつアホちゃうか」と思うことがあったらまず自分の非常識具合を考えます。ベトナムでは日本人の私が異質な存在なわけですから。

 

 

なんか自分で書いていて悲しくなってきました(泣)ようはぶつけようのない怒りに対しては「ここはベトナムだから」という言葉で流そうと努力しているわけです。日常の些細なことでいちいちイラついていたら疲れますし、周りの人に与える影響もよくありません。

そういえば以前嫁が日本へ行くまえに日本大使館へビザの申請に行ったのですが、そのときに1週間かかると言われました。少し日程がおしていたこともあり、私は念を押してベトナム人職員に再度確認をしました。するとその人は、

 

「大丈夫ですよ。ここは日本大使館ですから。」

 

と笑顔で返答。妙に説得力があります。まるで

 

「大丈夫ですよ。(あなたは時間通りにいかないことを心配して念を押して聞いているんでしょうけど)ここは日本大使館ですから。」

 

と私の心境を察して返答されているような気がしました。今後もこの「ここはベトナムだから」という精神安定剤を服用していきます。