ベトナムってどうなん?

ベトナム人と家庭を築きながらベトナムを考える

ベトナムの田舎でバスタブを見たが…

風呂に浸かる文化のないベトナムでは家庭にバスタブのないところがほとんどです。もしあったとしても、富裕層でバスタブを設置できるぐらい広いバススペースがあるような家がある人ということになります。

 

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しかし先日バクザン省に住む友人の実家を訪れると、なんとバスタブがあるじゃありませんか!?確かに田舎なので、家は大きい。というか土地が広い。しかし決して裕福というわけでもなく、海外の文化を取り入れているような感じでもありません。思いっきりローカルのどこにでもあるような田舎の一軒家です。

 

珍しかったこともあり、近くでそのバスタブを拝見させてもらいました。

 

「汚い…」

 

お世辞にも綺麗とはいえませんし、このバスタブに入ろうとは思えないほど汚れています。そもそも使っていないのか?

友人に聞いてみると、このバスタブは人が入る用じゃなく、何か大きいものを丸洗いするときに使うと言っていました。要は大型のたらいみたいなもののようです。まあこんなところで毎日優雅にバスタブに浸かってリラックスなんて雰囲気の家ではありませんので、合点がいきました。しかし何でわざわざバスタブにしたのかというのは謎です。

 

そもそも普通の家庭ではバスタブに湯を張れるほど大容量の湯沸かし器はありません。湯を入れている途中で水になってしまうような家庭が殆どだと思います。(私の家もそうです)しかも日本のように追い炊きなんてものもありませんから、一人が入ったらそれで終わりです。エネルギーの無駄使いになりますから、好んでバスタブを設置するような家もあまりないでしょう。ハノイなどの北部では冬場は冷え込みますので湯船が恋しくなりますが、常夏の南部ではそんな気にもならないので湯船の必要性は尚更感じにくいかと。せいぜい浸かる文化の日本人が求めるぐらいなのではと思います。

 

正直私も1年で数回しか入ろうと思うことのないバスタブを設置するぐらいなら、そのスペース分広い浴室を求めると思います。