ベトナムってどうなん?

ベトナム人と家庭を築きながらベトナムを考える

ベトナム人にとっての玉子とは

折角日本に来たんだから嫁の好物でも食べようとすき焼き料理の店に行ってきました。すき焼きの味付けそのものは外国人にも食べやすいかと思われます。ベトナムにも鍋料理はたくさんありますが、すき焼きのような形式の鍋料理は恐らく日本だけなのではないでしょうか。嫁がすき焼きを知らない友達に水分の少ない日本式の鍋料理と説明していました。合っているような違うような。。。

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ところでそんな外国人受けのいいすき焼きですが、一つだけハードルがあります。そう、生卵をつけて食べることです。玉子は世界中で食べられていますが、日本ほど生で食べる国はありません。外国人からしたら生で玉子を食べて腹を壊したらどうすんの!って気持ちなんでしょう。

しかし元々生で食材を食べることが多い日本では衛生管理システムが発達しています。以前養鶏の仕事をしている日本人と話をしたことがありますが、玉子の保存施設に関しては日本は世界でも群を抜いているとのこと。それもそのはず、火を通して食べる前提の国と生で食べる前提の国とではそもそも安全の基準に雲泥の差があるかららしいです。だからなのか生卵をかける玉子かけご飯の美味さは日本で生まれ育った人にしか中々理解してもらえません。

 

嫁も最初は拒絶感を示していましたが、今では普通にすき焼きで生卵をつけて食べています。まあ日本人にとっては「チュンビッロン(日本ではバロットと呼ばれる孵化しかけのゆで卵)」を食べることのほうがよっぽど難易度が高いんですけどね。

結構グロテスクな見た目ですが、味は案外いけます。写真は掲載しませんので興味があるかたは「バロット」で検索してみてください。